【生成AIによるデータ管理研究会】
思考連鎖、マルチモーダル、そしてAIエージェント─生成AIとデータの関わりを追う
研究会からの活動報告
(レポート: 情報発信部会・日本電気株式会社 磯前 裕紀)
JDMC情報発信部会が、データマネジメントの知見を共有するためにお届けする企画です。今回は「データマネジメント2025」の講演をテーマに、情報発信部会メンバーが特に興味をもったセッションをレポートします。ぜひご一読ください!
[D-9]
【MDMとデータガバナンス研究会】
Data as a Productへ!─悩みの原因も解決の糸口も「すべての道はマスターに通ず!」
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
データ&アナリティクス事業部 エバンジェリスト
水谷 哲 氏
【生成AIによるデータ管理研究会】
思考連鎖、マルチモーダル、そしてAIエージェント─生成AIとデータの関わりを追う
研究会からの活動報告
メタデータ株式会社
代表取締役社長
野村 直之 氏
企業にとって、データを効果的に管理・活用するための重要な技術がMDM(マスターデータマネジメント)である。時が経つにつれ、その役割はデータ全般の管理に広がり、特に「マスター&メタデータ」の概念が注目されるようになった。この概念は、企業が保持するデータの質を高め、ガバナンスを強化するための新しい視点を提供し、今日では不可欠な要素となっている。また、データ管理の重要性は研究会などの場で積極的に議論され、具体的なケーススタディや業務課題を通じて、実務的な解決策が模索されている。中でも、MDMとデータガバナンス研究会の普段の活動の1つである「MDM白熱教室」というコミュニティでの実務に即した討論の場では、参加者が自社の課題を共有し、具体的な解決策を導き出す有益な手段として紹介されていた。
MDMは単独で完結するものではなく、メタデータやリファレンスデータ(例えば空港コードや車両番号など)の統合的な管理が重要だとされている。これらのデータを一貫して管理することが、データ品質の確保と企業のデータ活用を効果的に支えるために不可欠であり、特にデジタルトランスフォーメーション(DX)や生成AIの時代においてその重要性は増している。これらの技術が進化する中で、データの整備と管理はますます重要な役割を果たし、企業の競争力を高めるための基盤となることが強調されていた。
最近のホットな話題である生成AIによる可能性についても触れられた。これにより「データクレンジング」やデータ整理の手法が進化し、これまで人力で行っていた作業を効率化できるようになった点が紹介された。AIによる自動化は、企業が持つ膨大なデータを迅速かつ高精度に整理・分析するための新たな手段を提供し、データ活用のコスト削減と業務の効率化を実現できる可能性があり、生成AIがビッグデータを迅速に分析し、価値を引き出すために不可欠なものとなる未来について語られていた。さらに、セマンティックウェブやナレッジグラフといった技術が、複雑なデータの中から有益な情報を効率的に抽出し、意思決定に生かすことが可能になる。このように生成AIと組み合わせることがより深い洞察を得るために有用であり、企業の競争力を高めるために重要な手段となっているという見解を示した。
最後に、野村氏はMDMでデータ全般の管理を行う一方、生成AIはそのデータの分析や整備を支援する、という両者の融合により、データ管理がより効率的かつ精度高く行われ、企業はこれらの技術を活用することで高度なデータ分析を実現するという、MDM×生成AIへのさらなる展望が語られた。


▼JDMC情報発信部会による、2025レポート
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株式会社NTTデータ バリュー・エンジニア データマネジメント事業本部 部長 田村 英樹 氏
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金融庁 総合政策局 マクロ・データ分析参事官
兼 チーフ・データ・オフィサー 兼 気候変動関連リスクモニタリング室長 宮本 孝男 氏
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SaaS領域データソリューションユニット SaaSデータソリューション部
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Data as a Productへ! ─悩みの原因も解決の糸口も「すべての道はマスターに通ず!」
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
データ&アナリティクス事業部 エバンジェリスト 水谷 哲 氏
▼ITLeaders 「データマネジメント2025」特集
https://it.impress.co.jp/category/c320102