(リーダー・石田麻琴)
JDMC研究会7「マーケティングシステム活用研究会」は8月25日に今期第三回の研究会をオンラインで開催した。今期のテーマは前期に引き続き「データ活用人材の育成プログラム作成」。今期の研究会活動は複数チームが各々の担当をきめ議論を進めていく。第三回の研究会は「データ活用人材の要件」の掘り下げをおこなった。
◆A・Bチーム、C・Dチームに分かれて要件の掘り下げを進める。
前回の研究会に引き続き、研究会参加メンバーをふたつのチーム(A・B、C・D)に分け、各々のチームで「データ活用人材の要件」についての掘り下げをおこなった。この議論は、各人が考える要件を出し合うだけではなく、研究会メンバーの認識と足並みを揃える意味でも価値があると考えられる。
A・Bチームのテーマは「ミッションの理解」「目的と課題解決方法の整理」「一気通貫・全体最適の感覚」「IT活用の理解」「社内リソースの理解」の5つ。C・Dチームのテーマは「コミュニケーションスキル」「行動力」「データ分析の理解」「因果関係の整理と再現性の気づき」の4つとなる。参加メンバーはいずれかのチームに属し、各々のテーマについて自らの考える要件を発表しまとめていく。
今回の研究会では前回の「チーム分け」「第一回のディスカッション」に参加できなかったメンバーもいたため、多少状況を共有しながらの議論になった。
◆前回と今回2回の要件の掘り下げを通しての学び
前期のマーケティングシステム活用研究会の成果物として、データ活用人材の必要要件の「大項目」を整理。前回と今回はひとまずこの大項目をデータ活用人材の要件として、その中項目、小項目になりえる内容をチームに分かれて議論という形式でおこなってきた。
この2回の研究会をとおして、人材育成プログラムの骨子や目次がぼんやりと見えてきたように思う。これは想定していたことながら、データ活用人材の要件はA・B・C・Dの複数のテーマに被るものが多い。Aだけにバチっとハマるもの、Cだけにしかハマらないものというものは少なく、複数のテーマにまたがって要件が紹介されることになる。
また自分の置かれた立場、仕事のベクトルがどの方向に向かっているかによっても内容が微妙に異なってくる。たとえばCの内容に「行動力」というものがあるが、この「行動力」を「個人の行動力」と考えるか「チームの行動力」と考えるかで必要な要件は変わる。前者であれば「自己管理」や「諦めない心」などマインド的な要素が強まり、後者であれば「タスク分解」や「スケジュール管理」などテクニック的な要素が強まるわけだ。
この2回の研究会で各々のテーマについてデータ活用人材の要件はある程度出たと思われる。次回の研究会ではA・B・C・Dの全体を見回した調整と、ブレストベースで出した要件の整理に入っていきたい。
(履歴)
第2回(2021/7/28)
https://japan-dmc.org/?p=14480
第1回(2021/6/17)
https://japan-dmc.org/?p=14220