研究会リーダー・石田麻琴
JDMC研究会7「マーケティングシステム活用研究会」は7月28日に今期第二回の研究会をオンラインで開催した。今期のテーマは前期に引き続き「データ活用人材の育成プログラム作成」。今期の研究会活動は複数チームが各々の担当をきめ議論を進めていく形式をとりたいと考えている。第二回の研究会はそのための足掛かりといった位置づけになった。
◆「データ活用人材」の要件づくりについて、担当チームを決める。
前期の研究会で仮として定義した「データ活用ができる人材」の必要要件をA・B・C・Dの4つのチームに分け、自身がどのチームの深堀りを担当したいかの意見を聞いた。ちなみにA・B・C・Dの4つの必要要件は以下のとおり。
A:ミッションの理解。目的と課題解決方法の整理。一気通貫、全体最適の感覚。
B:IT活用の理解。社内リソースの理解。
C:コミュニケーションスキル。行動力。
D:データ分析の理解。因果関係の整理と再現性のきづき。
今回、第二回の研究会の参加メンバーは初回に比べて人数が少なかったため、A・B・C・Dの4つの中からチームを選んでもらうのではなく、AB・CDの2つのチームの中から自分が参加するチームを選んでもらうことにした。
◆「データ活用人材」の必須要件のブレイクダウンをおこなう
ABとCDのチーム分け後、各チームをブレイクアウトルームで分け、各々のチームメンバーで「データ活用のできる人材」の必須要件についてのブレイクダウン、ブレストをおこなった。今後、このチームで議論を進めていくため、チームとしてのコミュニケーションを兼ねた意見交換ができればと考えた。今期から研究会に参加してくれているメンバーについては、まだ2回目であり、且つオンラインということで、話しながらチームの認識を合わせていければと思った。
一例として、ABチームが議論した必要要件をブレイクダウンしたキーワードを紹介したい。
A・ミッションの理解:経営方針、経営課題の確認・分析、市場理解、具体化・明文化、スコープ確認
A・目的と課題解決方法の整理:課題・仮説の言語化、設計力、問いを立てる力
A・一気通貫・全体最適の感覚:ざっくり感(個々のデータだけでなく、それらが示すものを掴むこと)、スピード感、試算する力、市場感を掴む力
必須要件に対して上記のようなキーワードが出た。これらのキーワードが「人材育成プログラム」の必須要件を解説・説明する際の小項目になっていくと思われる。ただし、大項目と小項目の位置づけは正しいのか、この小項目は他の大項目に含まれるのではないか、この小項目を大項目化する必要があるのではないか、などの議論が今後出てくると思われるので、各チームの議論と研究会全体での議論のバランスを取りながら整理をしていきたい。
第二回の研究会は、今期の研究会の具体的な動きを進める上でとても大切な時間だったが、研究会メンバーの意識の高さもあり、予想以上にスムーズに進むことができた。次回、第三回の研究会でも引き続き必須項目のキーワードの整理を進め、チームの認識を整えつつ、人材育成プログラムの目次の作成に向かって進んでいきたい。
※ご参考
(報告)第1回 マーケティングシステム活用研究会(2021/6/17)
https://japan-dmc.org/?p=14220