(研究会リーダー 株式会社ECマーケティング人財育成 石田麻琴)
JDMC研究会7「マーケティングシステム活用研究会」は11月24日に今期第六回の研究会をオンラインで開催した。今期のテーマは前期に引き続き「データ活用人材の育成プログラム作成」。今期の研究会活動は複数チームが各々の担当をきめ議論を進めていく。第六回の研究会は「各チーム内での役割分担と要件項目の整理、解説」。
◆今期の成果物を前提として個人の役割を決める
前々回、前回の研究会でおこなったABチーム、CDチームの「各チームの要件の確認」。お互いのチームが作成したデータ活用人材の要件項目に対して赤字や意見を入力するディスカッションをおこなった。その赤字や意見を入力した要件項目をABチーム、CDチームが確認し、要件項目を整理することが今回の研究会のテーマ。
これまでの研究会では要件項目を入力したエクセルをチーム全員でみながらディスカッションをしつつ、修正を加えてきたが、今期の研究会の成果物を2022年2月までに作成するとなると、チーム全員で意見を出しながらでは時間が足りない。今回と次回の研究会は個人プレーで進めることとし、まず各チームのメンバーで要件項目を整理する役割分担をおこなった。わたしが所属しているCDチームの場合は、データ活用人材の要件項目を「54項目」挙げており、6人のメンバーで9つずつ、要件項目を分担することになった。
個々人がおこなう作業としては以下になる。
(1)赤字と意見が入っている別チームからの指摘を読み、理解する。
(2)自分の分担された要件項目を整理する。要件項目のタイトルを「~のスキル」という表現に変更する。
(3)その要件項目についての解説を80文字~150文字程度で記入する。
◆要件項目と解説の例
たとえば、わたしが担当した大項目「【D】因果関係の整理と再現性の気づき」における、要件項目とその解説は以下のような内容になる。
(1)要件項目:可視化ツールを理解し、活用するスキル
(2)解説:Tableau、Yellowfinなど、データを可視化することができるBi(ビジネスインテリジェント)ツールの原理とその特性を理解し、ビジネスを進捗させるための適切な活用を発想することができること。
(3)要件項目:プレゼン資料の作成とビジュアライズ化のスキル
(4)解説:ビジネスアイデアや提案を社内のメンバーもしくは社外の取引先・関係者に伝えるため、プレゼンテーション資料を作成し、ビジュアルとしてアイデアや提案をイメージさせることで、メンバーの認識を揃えることができること。
③要件項目:内的要因と外的要因を整理し、気付きや仮説を得るスキル
③解説:あらかじめ内的要因と外的要因を整理しておくことで、成果が出た際、出なかった際の要因を追求することができる。「勝ちに不思議の勝ちあり」のときに要因の追求を棚上げしてしまう文化を良しとせず、そこから次の施策や改善につながる気づきを得たり、仮説を立てたりすることができること。
上記はあくまで叩きとしての解説文章になる。この解説文章が「データ活用人材の育成プログラム」の具体的な内容につながってくる。次回12月の研究会では要件項目と解説を再度見直し、より伝わりやすく、より統一感のある形式に仕上げていく。
(履歴)
第5回(2021/10/27)
https://japan-dmc.org/?p=15187
第4回(2021/9/29)
https://japan-dmc.org/?p=14685
第3回(2021/8/25)
https://japan-dmc.org/?p=14544
第2回(2021/7/28)
https://japan-dmc.org/?p=14480
第1回(2021/6/17)
https://japan-dmc.org/?p=14220