JDMC会員による「リレーコラム」。
メンバーの皆さんそれぞれの経験・知見・想いをリレー形式でつなげていきます。
今回、バトンを受け取ったのは、株式会社ROBON 小川淳一さん です。
JDMC会員の皆さま、はじめまして。株式会社ROBONの小川と申します。
2023年にJDMCに参加し、今年から「データマネジメント座談会」などを通して勉強させていただいております。今回はこのような発信の機会をいただき、ありがとうございます。
弊社ROBONは、2019年に豆蔵K2TOPホールディングスのグループ内スタートアップとして設立されました。社名は「全ての業務にロボットをオン(実装)する」ことに由来しており、「IT技術で全てのお客様の生産性を飛躍的に向上させる」ことを経営理念として、日々活動しています。
このコラムを機に、私自身のデータ活用製品との関わりを振り返りたいと思います。少しばかりお付き合いください。
●SQL Server BIに出会い、トレンドの移り変わりとともに
私が社会人になったのは1997年で、社内のOA化が進み、PCが一人一台利用できるようになり始めた時代でした。その後、Windows、Excelに出会い、ソフトウェアの凄さに感動し、それからずっとソフトウェアの販売に関わってきました。
どうしたらお客様の業務が楽になり、スムーズになるのかを考えて続けていたら、いつの間にか数十年が経ってしまい、現在に至ります。
データ活用製品という観点では、最初に触れたのは「SQL Server BI」でした。マイクロソフトが「SQL Server 2005」というデータベース製品にBI機能を追加し、リリースしたのです。
そのころの私は、BIのことをまだよく分かっておらず、Excelをインターフェースにした製品に素直に感動していたのですが、お客様へ提案していくうちに、データ活用におけるいろいろな課題、要望があることが分かってきました。
その後、セルフサービスBI、エンタープライズBI、エンベデッドBIなどのムーブメントとともに、さまざまな製品をお客様に提案してきました。
また、データウェアハウスの分野では、アプライアンス製品の凄さを目の当たりにしていたところ、Hadoopという技術が登場し、その後一気にクラウドのDWH、データレイク、レイクハウスが市場を席巻していきました。
これまで多くの製品を取り扱い、製品の機能や技術に魅せられてきましたが、製品の機能もさることながら、データ活用で最も重要なことは、欲しいデータを自由自在に取り出せるようにする、データの整備と管理・運用であることに気付きました。
近年、各企業でDXが進む中、データ活用への期待はますます高まっていますが、実際データを整備・運用する方の重要性は、まだ世間に知られていないように感じています。
私は製品を提供する立場なので、実際にデータを整備している方たちの本当の大変さを実感することはできていませんが、JDMCでの活動を通して、データ活用に取り組まれている方の話を聞き、データマネジメントについて勉強させていただければと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
小川 淳一(おがわ じゅんいち)
株式会社ROBON
DataFabric事業部 営業部 アライアンス マネージャー
システム開発会社でプリセールス、アライアンスセールス、マーケティングなどを約14年経験し、2023年に株式会社ROBONに入社。
営業・アライアンスを担当。