【vol.69】武田テバファーマ 岡田至弘さん、データに関わるすべての人が、お客様の「ありがとう」の声を聞ける場を増やしていきたい

JDMC会員による「リレーコラム」。
メンバーの皆さんそれぞれの経験・知見・想いをリレー形式でつなげていきます。今回、バトンを受け取ったのは、武田テバファーマ株式会社の岡田至弘さんです。


住宅メーカーや製薬会社でデータを扱う経験を重ねる中、JDMCに出会う

初めまして、武田テバファーマの岡田です。 実は、私がJDMCに参加させていただくのはこれで2回目になります。2012年頃、当時勤務していた外資系製薬企業で営業部門のBIツール管理を担当していた際にデータマネジメントの重要性を強く感じ、業務の一環としていくつかの個別勉強会に参加したのが最初です。

その後、製薬メーカー向けのデータサービスベンダーへ転職したところでいったん離れていましたが、昨年また製薬メーカーに戻ったのを機に、改めてユーザーとして登録させていただきました。

現在は、ジェネリック医薬品メーカーである武田テバファーマ株式会社の営業本部 デジタル戦略課で、BIツールのリノベーションや、SFAツールの運用管理および改善に向けた計画策定、チャットボットの運用に携わっています。今回は、これまでの業務経験を振り返りながら、私のデータ管理業務との出会いについて少しお話しさせてください。

私がデータを使う仕事に就くきっかけになったのは、新卒後に入社した住宅メーカーで担当した、本社が開発した「概算見積もりシステム」のマスタメンテナンス業務です。これは、実契約を作成する際に使用しているマスタを利用して、客先で営業社員がノートPCで簡易に見積もりを提示して、その場でクロージングに結び付けるという、当時としては画期的な仕組みでした。もちろん簡易概算なので、正式な見積もりとは誤差が出ます。その誤差をいかに少なくできるかが、メンテナンス担当者の苦心するところで、私にとっては毎日が勉強の積み重ねでした。

ここでしばらく腕を磨いた後、今度は外資系製薬メーカーに転職し、情報システム部でシステム導入/運用を経験することになりました。さらにその後、MR向けBIツールの管理部門に異動。売上データ、市場データを取り扱う業務に従事するようになり、いわゆる名寄せで苦労したり、現場でのデータ活用促進を手がけていた時にJDMCに出会いました。


仕事に取り組む嬉しさ、苦しさ、そして仲間とのワクワクする気持ち

どんな仕事にも喜怒哀楽はつきものですが、ここでは自己紹介の代わりに、私の経験やポリシーにもとづいて、データ管理業務における「喜怒哀楽」を書き連ねてみました。これを通して、私の仕事やデータに対する姿勢、思いが伝われば嬉しいと思います。

喜:エンドユーザーからのレスポンス
BIツールは軸設定が重要になりますが、ここで大事なのは何を分析して、どんな知見を得るのか。つまり、会社の戦略や現場やトップマネジメントの意向を汲み取ったうえで軸を設定することです。その結果、現場の営業社員や彼らの上長が、自社の強みや弱みを新たに発見してその情報をもとに行動し、結果に結びついたという知らせを聞く時は、とてもうれしい気持ちになります。まさに、データから生まれる「喜」ですね。

怒:データが正しくない/入手できない
データ源泉が人の手によって作成される以上、時にはそれが正しいものでないことは仕方ありません。それだけに私としては、正しくないことを必ず発見できるように、そしてビジネスに影響しないよう修正する工夫を常に意識しています。また、システム運用のトラブル等で、データが予定通り入手できない事態も起こりますが、注意すれば防げたはずの人為的なミスが、うっかり見過ごされていた場合は、やはり怒りを禁じ得ません。その場合、ミスをした人よりも、そこに気づけなかった自分にとても腹立たしい気持ちになります。

哀:せっかく作ったのに使われない
こだわって作成したBIツールがまったく使われず、従来の属人的な個別Excelでのマクロプログラム運用に先祖返りしていると聞くこともあります。そんな時はやはり、一瞬悲しい気持ちになるのですが、それはひるがえって見れば、自分の仮説や詰めの甘さを痛感する好機でもあります。そう自分に言い聞かせて、新しい学びを得るように心がけています。

楽:仲間とチャレンジする時のワクワク感
上でもふれた、住宅メーカーで簡易概算見積もりシステムの誤差を減らそうと苦労していた当時のこと。仲間の営業社員に協力してもらいながら試行錯誤を繰り返しました。また製薬メーカーでは、営業現場が最適なターゲットを導き出して効果的に活動するためには、何をどんな風に見せればよいだろうかと思案したり、周りに相談したりしました。そうした仲間と議論している時は、さまざまな価値観がぶつかり合って新しいアイデアが生まれることもしばしばでした。いまだに皆と一緒に何かに取り組み、挑戦している時は、とてもワクワクする気持ちになれます。


コロナ禍などに負けず皆さんといっしょにデータマネジメントの研鑽を!

いろいろ書きましたが、やはりデータと取り組む仕事の最終目標は、関わるすべての人が、お客様やステークホルダーから「あなたのおかげで良くなりました。ありがとう!」と言われる場を、いかに増やせるかということに尽きるかと思います。

世の中ではコロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵攻などの暗い話が続きますが、久しぶりのJDMC参加とあって、しばらくはリモートでも皆さんと久々にお目にかかって、データに関するお話や共に研鑽を重ねるべく活動することを、大変楽しみにしています。どうぞ、また今回もよろしくお願いします。

 

岡田 至弘(おかだ よしひろ)
武田テバファーマ株式会社
営業企画部デジタル戦略課 課長

1967年、神戸市生まれ。1992年、積水ハウス株式会社入社。住宅営業を経験後、基幹業務システム導入プロジェクト参加と同時に、概算見積もりシステム運用を担当したのち、外資系製薬メーカーに転職。さまざまなシステム導入プロジェクトを経験し、2021年10月、武田テバファーマ株式会社に入社。

 

 

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