株式会社アイネス 斉京 健
2021年9月21日のJDMCエンジニアの会では、ハンズオンにてASTERIA Warpを体験しました。ASTERIA Warpが使用できる環境にRDP接続しながら動画での説明を受け、具体的には以下の作業を体験しました。
1)RDBのデータをHTMLで表示するフローの作成・実行
2)RDBのデータをCSVに変換してファイル出力するフローの作成・実行
3)ExcelからRDBへデータ登録するフローの作成・実行
ASTERIA Warpではノーコード設計開発が行えるため、1)~3)のフロー作成においても、事前に用意されている処理アイコンをポンポンとワークスペースに配置することで簡単に各工程を連結して結果を取得することができました。私自身、ノーコード開発ツールに触れるのが初めてでしたが想像以上に素早くフローが作れたと感じました。DBからデータを抽出するならSQLが当たり前であると感じていた為、データ収集の手軽さを実感でき、IT部門以外のユーザーにも利用が勧められると思えました。
また、時間の都合で触れることができませんでしたが、ASTERIA Warpで用意されている処理アイコンにはAMAZON、Azureといったクラウドプラットフォームのタブも存在しており、業種を選ばないツールであると窺い知ることもできました。
最近はノーコード開発ツールやRPAツールの導入・利用が活発になっており、それはIT関連会社に限ったことではありません。誰でもデータ利活用が簡単に行えることは非常に便利であり望ましいことですが、同時に、これまでデータ利活用に求められたIT技術・知識が必須ではなくなるため、IT部門に所属している私にとっては少なからずの脅威とも感じています(もちろん、システム的にはノーコード開発で提供される技術ですべてが賄えるとは考えておらず、一定のレベル以上の技術知識に価値があるとは思います)。データ利活用の敷居が低くなるので、これからはビジネスでデータを活用して何をしたいのか、何を達成したいのか、という大目標をより鮮明かつ迅速に達成できる力もますます求められるのでしょう。
今回の講義の目的はデータ収集フェーズにおけるETL処理を体験するといったものでしたが、今後は収集したデータの分析や、分析結果の効果的なプレゼンについての講義も予定されています。IT現場で技術に触れている時間が多いと、(肝心の)決定権を持つ人に向けてのプレゼン力が疎かになってしまう部分もあると思うので、下期も継続して学習していきたいと思います。
<次回のご案内>
エンジニアの会 10月度;「データ準備」編、Talend Data Preparationで体験する(講義とハンズオン)(2021/10/6)
https://japan-dmc.org/?p=14628
<関連ページ>
(報告)エンジニアの会 第4回「Azure Synapse Analytics 入門(解説とハンズオン)」(2021/8/18)
https://japan-dmc.org/?p=14551
(報告)エンジニアの会 第2回「CRISP-DMの流れを学ぶ -携帯電話に関するデータを用いた実践的なデータ分析-」
https://japan-dmc.org/?p=14260
(報告)エンジニアの会 第1回「ビジネス課題の発見力、思考力を磨く」
https://japan-dmc.org/?p=14242
JDMCコミュニティ「エンジニアの会」 2021年度活動予定と参加申込
https://japan-dmc.org/?p=13634