日本データマネージメント・コンソーシアム

レポート

【報告】総会、研究発表会ダイジェスト

新会長にNTTデータの栗島氏が就任。
新しい体制の下、8つの研究会が始動。2015年度の活動内容を発表

2015年5月20日、日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)の総会&研究発表会が東京・港区の東京グリーンパレスで開催された。どんな発表が行われたのか、ダイジェストで紹介する。
総会は2011年の発足から4年間会長を務めたNTTデータ浜口友一氏の退任の挨拶から始まった。

浜口氏の挨拶は以下の通り。
JDMCは発足して4年間が経った。4年前の3月9日に発起委員会という名の理事会を開いた。実はその2日後に東日本大震災が起こったので、4年前とはいえ、このときのことは鮮明に覚えている。当時はデータの重要性に今ほど、世の中の光が当たっていなかったにもかかわらず、JDMCではマスターDBの重要性を認識してもらえるよう取り組んで来た。現在、アナリティクス的な側面から、ようやく世の中の人たちもデータの重要性を認識し出した。4年前にこのような会を発足したことは、意義のあることだと感じている。本日をもって、理事会長を退任させていただく。新しい会長を選任され、新体制となるが、これからもJDMCに対してご協力支援を賜りたい。

新会長に就任したのは、NTTデータ 代表取締役副社長執行役員の栗島聡氏。栗島氏の挨拶は以下の通り。

先ほど、前会長の話にもあったが、現在、データ関連の話題はビッグデータに関するデータアナリティクスなど分析がメインになっているが、データそのものの管理、セキュリティも含めてそれを使う組織という観点からデータマネジメントについて研究を行ってきた、このコンソーシアムの運営のあり方に敬意を評したい。これからも皆さんと共にこのコンソーシアムがさらに発展し、世の中に貢献できるようなコンソーシアムにしていきたいと思っているので、引き続きご支援をお願いする。

JDMCから前浜口会長へのプレゼント贈呈を行い、総会は終了。続いて研究成果発表会が始まった。

研究会発表

■テーマ1 企業におけるソーシャルデータ活用研究

発表者はアシストの堀内康夫氏。発表内容は以下の通り。

本研究会の目的は、「企業競争力強化および顧客接点強化のためのWebやソーシャルメディアのあり方」を探求し、企業にとっての「情報収集力、分析力、発信力の強化」を目指して先進事例やメンバー企業の事例を共有し、どのような活用シーンや活用形態があるのかなどについて体系化すること。およびソーシャルデータを有効に活用するためには何をすべきかを研究し、日本企業全体の競争力強化に貢献することだ。

●活動概要
・ソーシャルデータ活用の最新情報の研究
ユーザー企業の事例紹介を中心に、企業におけるソーシャルデータ活用について討議(計画、実施、効果測定、是正)を行った。また炎上事例の研究、ソーシャルメディアの利用目的についても討議し、各ソーシャルメディアの特徴などの洗い出しを行った。
・各ソーシャルメディアの最新事情、企業が使うソーシャルメディアとその利用率、利用者の年代別の割合のデータ、各ソーシャルデータから得られるKPIなども調べている。
一般的に企業がソーシャルメディアを使う目的は、企業ブランディング、ロイヤルティの向上、エンゲージメントの獲得など。これはどのメディアでも変わらない。もはやソーシャルを使っての情報発信は当たり前で、ソーシャルを使ったユーザー参加型の商品企画など、個人に訴えかけてロイヤルティを上げるという事例も増えてきた。最近ではソーシャルデータの解析ツール(サービス)が充実してきており、一般的な分析は容易に行える環境が整ってきたことも、ソーシャルメディア活用の普及要因と考えている。

●成果の概要
最大の成果は事例の共有が図れたこと。またアウトプットとして事例のまとめ資料を作成している。事例は研究会の場でしか聞けないような、突っ込んだ内容まで披露してもらった。そして炎上事例研究では、パターン分類や炎上しないためのヒントなどについても検討を行った。

●2015年の活動
2015年度もこのまま継続して活動していく。主に昨年度討議できなかったソーシャルデータ活用(実施、効果測定、是正)について討議し、企業におけるソーシャルメディアを活用する上でのガイドラインをまとめていきたい。またテーマ6「顧客行動分析による実践的なデータマーケティングのアプローチ研究」研究会と重なる箇所もあるので、情報共有を図っていきたい。

■テーマ3 内外先進事例に学ぶ行政データマネジメント研究


同会の活動概要についてエクリュの柏崎吉一氏が発表した。

同研究会の活動目的は諸外国ならびに国内の意欲的・先進的な事例を検証しながら、我が国の行政データマネジメントにおける課題とあるべき姿を探り、提言につなげること。2012年から活動を開始している。丸3年となり、ある程度研究テーマが絞り込まれてきた。

1.研究会の考える行政データの定義と把握
2.各データにおける利活用状況の把握
3.国内外の意欲的・先進的事例の発掘し、あるべき姿を検討・発信

研究会では行政データを次の3つに分類している。
A.暮らしの支援と自治参加の促進(行政サービスのワンストップ化やセルフサービス化)に資する基礎情報(戸籍・住民情報、税務、福祉など)
B.仕事/産業/雇用の創出・活性化につながる公共データ:オープンデータ・各種統計・分布図・地理・気象・国/都道府県、市町村などに分散した医療・保険情報など
C.政策評価・立案に資する情報(事業・施策ごとの収支・資産管理状況、公会計データ)

この3つにおいて当研究会では次のような話題を展開した。
A:兵庫県西宮市におけるデータマネジメントの取り組みに関するヒアリング実施と簡単な報告。
B:共通語彙基盤を利用した官民連携の取り組みの紹介。共通語彙基盤とは個々の単語の表記や意味、データ構造を統一するための基盤。オープンデータ活用には欠かせない。現在IPA(情報処理推進機構)が取り組んでいる。C:国・地方の公会計制度改革を学ぶ(専門家によるレクチャー)

●2015年の活動特許庁でなどの取り組みなど、他の事例を通して研究を進めていきたい。
また、地方公共団体における取り組みについては、ユニバーサルメニュー普及協会の知見を活用しながら連携を取って進めたい。

行政データマネジメントに関心のある人は、ぜひ、参加して欲しい。

■テーマ4 実践を語ろう MDMワークショップ


発表したのは富士通の水谷哲氏。
ちなみにMDMとはマスタデータマネジメントの略である。発表内容は以下の通り。

当研究会ではMDM実践事例を収集し、ノウハウを抽出する活動を柱としつつ、参加者間での「ここだけの話」ができる情報交換の場を提供する。
主な活動項目は
・実施企業による現実的な達成方法の研究
・ワークショップ
・問題・体験の共有→ナレッジ化
である。当初は16人でスタートしたが地味に人気が出ており、現在は21人もの参加者がいる。

議論その1:MDMとは何か。わかりやすさが重要ということで、新しい名前とコンセプトの検討を実施した。しかし実践企業や知見者が集まっているにも関わらず、話が収束しなかった。
議論その2:むしろMDMの基礎固めが最重要であるという意見が出始め、整理のための軸出しを行った。つまりMDMのマスターを作る作業である。
議論その3:MDMのマスターである「地図」を作成することに。これにより議論は収束し、発散しなくなった。
議論の末、MDM地図の横軸はフェーズ(実施段階、企画段階、運用段階)、縦軸は技術論(人間系、エンジニアリング)でマッピングしたものができあがった。
この地図によって、発散しない議論ができるようになった。例えばマスターをどうやってキレイにしていくか、そのデータオーナーは、システム構築は、等。。
当研究会では実践の悩みを解決するための情報交換の場でもある。自分の悩みを解決したいという人にぜひ、参加して欲しい。この研究会で話している内容は公開できないものも多く、得た知識は参加者の特権である。

この研究会に参加する上で、大事にしているのは思い。その思いを補強し合って活動を推進していきたい。

■テーマ5 今こそ見直そう、データ(業務モデル見える化)経営のあり方

活動内容を発表したのは、クオリカの五十島良一氏。

当研究会は今年で3年目。トップから現場までデータ主導の経営管理のあり方を探り、経営の中でも業務モデルを意識したデータ活用、業種・業界ごとの事業機能単位でのデータの流れにおける課題・あるべき姿の研究・深堀を行っている。主な活動は次の3つ。第一に業種・業界に合わせて事業機能単位でのデータの流れと課題、あるべき姿を整理し、データ活用のレベルを定義すること。第二に自社のレベルを客観的に見える化、めざすべき方向性、実現することの意味、データ活用の重要性の意義について検討することだ。第三に経営戦略フレームワークを作成することだ。このような活動を通して、各メンバーが当研究会で得た成果を自社に持ち帰り、何らかの提案ができるようになることが当研究会のゴールである。全体を通し、業種・業界単位でデータ活用のアプローチ方法の整理を進めている。

●2014年の活動成果
・システム観点、業務観点でデータ確認・分析項目が整理できた。各データに対してどのようなデータがあるべき姿なのか、チェックリスト的に編集している。
・データ活用難易度の測定のイメージとして、指標となるデータおよび活用範囲を定義し、活用度を算出化するようなことの検討を行った。
・原価管理・配賦処理については小売系、製造業系でサンプルを入手し整理した。
・その他事例も引き続き、継続収集していく。
・小売業、製造業の代表的な業務プロセスの整理もできた。
できなかったこともある。データの活用度、経営から観た業務モデル、共通的なフレームワークなどについては検討できなかった。これは今後の研究テーマである。

●今後のロードマップ
今年度から17年度にかけ、業界の範囲を拡大したり、データ活用の難易度、どのようなデータが経営に活用できるのかなどを整備していく。課題や戦略手法などを整理していく予定だ。
2015年度からは、どういうデータを集めて、正しいデータをどれだけ経営に持って行かれるか、という活用の難易度を測った上で、経営のためのデータを総合指標化し、経営のためのデータ活用ガイドラインを作成したい。まずは流通と製造を中心に整備を進める予定だ。

■テーマ6 顧客行動分析による実践的なマーケティングアプローチとは

活動内容を発表したのは、SBIホールディングスの佐藤市雄氏。内容は以下の通り。

当研究会ではデータマーケティングによるアプローチを実践するにあたり、どういったものが必要なのか、ケース研究を元にディスカッション形式で実施している。その議論した内容を実際に現場に持ち帰り、本当に実践として使えるのかを議論し、フレームワークとして落とし込むことに取り組んだ。

●データマーケティングを実践するためのフレームワーク
当研究会では戦略計画をする前に、0章として現状把握することが重要だということがわかった。現状把握とは既存業務のヒアリングである。データは日々の業務の中で発生する。現状を正しく把握するためには、事業部や責任者に対する課題の認識、共有することである。これができていないと、後のプロセスに影響することがわかった。

1章:戦略計画
この段階では現状把握と検証を繰り返して戦略の精度を向上していくことだ。ここで重要なのはミッション・ビジョンの明確化すること。それに基づいて戦略策定プロセスの実行していく。ここで議論になったのは、計画ができたからといって、すぐ実行できるわけではないということ。何度も現場のヒアリングに戻って、戦略や計画の精度を上げるプロセスを繰り返すことが必要になる。

2章:データの収集、蓄積、定義
ここに関しては、議論を始めたが、終わらなかったので、2015年の議論に委ねようと思っている。2015年度は2章から4章にかけて、実際のケースを元に議論を行い、フレームワークを構築していく。
例えば昨年、具体的なケースとして活用したのが、JDMCや大手電機メーカー、大手オンラインショッピング会社などである。中にはデータマーケティングをやりたいが、できなかった事例も出てきた。そのようなケースについても理由をまとめて、どうすれば実践できるか検討している。

●2015年度の活動
データマーケティングを実施するための基礎的な研究をしている中で、さらに具体的な新しいマーケティングのあり方についても考えて行く予定。個人情報保護法の改正や、より高齢化社会につながる中でのマーケティングの高度化についても取り上げていきたい。当研究会は実際のビジネスの現場に持ち帰って、具体的に活用できる知識を議論の中で生み出していくことがゴールである。データマーケティングに関心のある方にぜひ、参加して欲しい。

■テーマ7 情報活用成熟度モデル研究とデータマネジメント研究

活動内容を発表したのは、伊阪コンサルティングの伊阪哲雄氏。発表内容は以下の通り。

当研究会は今年度で4年目。成熟度をどういう風に測るか、一般的なユーザーがどういう風にデータを活用しているかなどについて研究している。2014年度の成果として特筆すべき点は、成熟度モデル・アーキテクチャという概念を出したこと。

このアーキテクチャの対象は、1つの事業単位が500人~3000人程度の組織で、売り上げが1千億から3千億円ぐらいの会社を想定している。2013年度は製品情報系、14年度はCDI(顧客データ統合)について21の次元に分けて、質問を精査し、10社について調査を行った。

CDIを調査する際、不適切な表現があった。それは取引先という言葉。取引先にはサプライヤ(仕入れ先)と顧客(販売先)の二通りがあるからだ。また顧客にもチャネル(量販店)の場合もあれば、B2Cの場合もある。前者と後者ではデータ管理項目はまったく異なってくる。共通的なデータ・ガバナンスが基本的に存在し、顧客系はチャネル系のB2Bと法人顧客系B2Bと個人顧客系B2Cが存在し、さらに仕入業者系(SDI)と製品系のPIMに分解し、合計六種のモデルの整備を行っていく予定だ。

●2015年度の活動について
まずはモデル・アーキテクチャに従って各評価指標の再構成を行っていくこと。先述したようにCDI系三種とSDIとPIMの成熟度評価指標の整備、さらに共通系データガバナンスの成熟度評価指標の整備を行っていく。
またデータ管理士という制度も作っていきたい。そのための組織作りも当研究会で進めていく予定だ。

■テーマ8 データマネジメントの基礎概念定義と価値理解研究会

活動内容を発表したのは、サブリーダーを務める菱化システムの池田信威氏。

当研究会は今年で4年目。次の3つのテーマを定め、活動を推進してきた。
1.データマネジメントの啓蒙、普及活動
2.データマネジメントの人材像スキル定義
3.既存活動成果物のブラッシュアップとその出版。

活動の成果については次の4点が挙げられる。
1.データマネジメント概説書JDMC版の出版:
同書はデータマネジメントの全体を俯瞰したモノ。データマンジメントにかかわる人必須の書籍として15年3月12日出版。

2.データマネジメントスキル調査結果/実態:
iSRF(ITスキル研究フォーラム)とコラボレーションして研究を行った。データマネジメントの役割を抽出、概説書から85問の設問を作った。35のスキルを5段階で評価。IT分野で働いている人のデータマネジメントスキルの実態調査を行った。

3.先進企業インタビュー:
2社のキーマンの方にインタビュー、データマネジメントを進める上で肝になるところをまとめた。

4.データマネジメント悩み事相談:
企業の中で進めていく中で悩み事がある。メンバーが悩んでいることを合宿形式による集中ディスカッションを行った。

●2015年度の活動予定
データを活用するビジネスリーダーが、データマネジメントを組織的に推進ことが難しいことがわかった。もう少しデータマネジメントを経営に生かせる方法はないかを探っていきたい。具体的な活動内容については以下の項目を予定している。

①データマネジメント概説書のブラッシュアップの検討とデータマネジメント概説書のより分かりやすくする簡単解釈書の製作
②データマネジメント概説書ケーススタダディJDMC版の出版
③リファレンスモデルの検討と実装
④データマネジメントのお悩み相談:今年度も合宿形式で実施
⑤JDMC会員の製品をターゲットとして、技術ソリューションマップの作成(共同研究)

問題意識を解決するために私たちと一緒に活動してくれる方の参加を待っている。

■テーマ9 DM実践勉強会~事例中心に経営・業務視点でDM実践の基礎を学ぶ~

テーマ9は次年度から新たに設置される研究会。発表したのは清水技術士・診断士事務所の清水孝光氏。

同研究会はデータマネジメントの基礎知識を学ぶのが目的。そこで講義形式で開催する。以下のような講義内容を検討しているが、まだ正式に決まっているわけではない。経営・業務視点のデータマネジメントで経営革新を実施するという趣旨の講義が中心。ビジネス事例が主体だが、「ローマ人の物語」(塩野七生著)、司馬遷の「史記」や孫子の兵法、ドイツ軍の電撃戦などの歴史エピソードも含めて解説をしていく。

ex1.DMの位置づけと全体観について
競争戦略の要素とデータの関係を説明していく。トップダウンとボトムダウン、マネジメントサイクル形態の違いとデータがどういう関係があるのかなどについて解説していく。孫子の兵法には「彼を知り己を知れば百選殆どからず」という言葉があるように、紀元前の時代から情報は大事だと言われている。孫ピンの兵法。囲魏救趙という有名な戦いを事例として戦略とデータマネジメントを解説する。
戦略ストーリーについては、楠木健氏の著書に則って講義を行う。事例としては中古車販売のガリバー社を予定。同社の『自滅の罠』による差別化のはかり方、競合他社とビジネス戦略の違いなどを、バランススコアカードに展開。KGIやKPIの設定の仕方についても解説する。
位置取り戦略と資産化データが活用できるよう、戦略フレームワークとマーケティングの基礎についても解説する。さらに内部環境の経営戦略とフレームワークについても解説していく。ここではマンシュタイン(ドイツ陸軍の軍人。第二次世界大戦中に実施したナチス・ドイツのフランス侵攻の主要計画を立案)の「黄計画」の話も披露する予定。

ex.組織力強化戦略とデータ流の最適化について
組織力強化やデータ量の最適化をどうやって行うのか、トヨタのケースなどを用いて解説していく。改善サイクルを定義して、改善マップの作成も予定している。今回の講義では意識改善の8項目について行う予定。同講義では、「新幹線お掃除の天使たち」などの事例によって、具体的な検討をしていく予定。
要件定義について、業務分析で洗い出したプロセスを、業務視点でデータ構造にまとめるやり方を解説する。データモデリングとオブジェクト指向モデリングの概要解説と使い分けをどうするかの解説も予定している。

データは経営・業務と一体不可分。ITの仕組み以前に経営・業務視点でDMをとらえることが大事になる。同研究会は経営の話を中心に行う。興味のある人はぜひ、参加して欲しい。

■JDMCの活動が一目でわかるような全体図を作成し、より多くの人の参加を募りたい

各研究会による発表は以上で終了。最後に研究会企画部会リーダーの平岡正寿氏(NTTデータ)から研究会企画部会の報告が行われた。研究会企画部会とは、同コンソーシアムの研究会がより良い活動となることを目的に、各研究会や研究会間の活動を支援するために設置された部会である。

平岡氏の発表は以下の通り。
2014年度は、複数の研究会の位置づけを明確にする活動を行った縦軸に経営←→現場、横軸に計画←→活用という4象限と共通テーマという5つのカテゴリーに分け、その上に各研究会をマッピングし、研究会の位置づけを理解し易いものとした。そのマッピングに伴って、2015年度の研究会の方向性を検討した。

先述の発表にもあったとおり、今までの研究会はすべて今年度も活動を継続する。しかし、近しいテーマを扱う研究会においては、例えばテーマ3とテーマ5、テーマ1とテーマ6、テーマ7とテーマ8などにおいては、2016年度以降にお互いの研究会をどう位置づけるか、議論していくこととしている。
またテーマ1と6、3と5については、それを実現する手段として具体的な技術の話も研究に含めることとしてもらっている

まずはJDMCの活動が一目で分かるような全体図を作成し、それを常にアップデートすることで、新しい参加者にも分かりやすい研究会全体像を提供したい

まとめ/ライター・中村仁美

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