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レポート

報告:マーケティングシステム活用研究会(2019/9/19)

リーダー 石田 麻琴(株式会社ECマーケティング人財育成)

JDMC研究会1-2「マーケティングシステム活用研究会」の研究会を9月19日、溜池山王のNTTドコモさん会議室で開催しました。今期の研究会としては3回目、研究会と変わらない内容の企画会議を別途毎月1回開催していますので、研究会1-2の活動としては9回目の開催ということになります。非常に多いペースです。
 
今期のマーケティングシステム活用研究会は「人材育成プログラムの作成」を成果物として挙げています。そのための題材として大学授業のプログラム作成を進めており、11月の大学での授業開催に向けて着々と準備を進めています。こちらの研究会レポートでは、「大学授業プログラム=人材育成プログラム」をつくる過程での「気づき」について紹介します。
 
■どこまでを学生に伝えるのが適切なのか

プログラムを作成する上で必ず議論になるのが、「どこまでを学生に伝えるのが適切なのか」です。今回のプログラムは「実践」をテーマにしていますが、ワークショップや分析・提案の「実践」をしてもらうためにある程度の情報を伝える「座学」が必要になります。90分間もしくは120分間という限られた時間の中で、「どこまでを学生に伝えるのが適切なのか」その踏み込み方や難易度が議論のテーマになります。
 
我々は普段、社会人としてデータマーケティングに関わっている人間であり、体系的にデータマーケティングを教えているわけではありません。また、我々自身も体系的にデータマーケティングを教わってきたわけではなく、メンバー各々のデータマーケティングに対する認識を確認しながら、学生に伝える適切なラインを探していくことになります。
 
学生に伝える、人材育成プログラム化する以前に、プログラムを作成する研究会メンバー自身の足並みを揃えることが必要なのです。
 
■その表現は学生が理解できるか、トレンド性はあるか

普段、我々社会人は仕事でしか使わない専門用語を自然に使っています。プログラムを作成する中にも、「リソース」「アセット」「KPI/KGI」「シナリオ」「セグメンテーション」などの言葉が出てきます。まずはこれらの表現を学生が理解できるのか、というところです。先にあげた「共通認識」よりも「共通言語」の方が研究会メンバーには浸透しており、だからこそメンバーが「違和感なく」プログラム内に用語を使用してしまいます。専門用語は「私の認識は違う」になりづらいのです。
 
また専門用語を使用する際に気を付けなければいけないと感じるのが、その「トレンド性」です。いまマーケティングの世界で頻繁に使われている言葉でも、もしかしたら学生が社会人になるときには使われていないかもしれません。あまりに「トレンド性」が強い言葉を使うのは避けた方が良いという一方で、一過的な「トレンド性」の専門用語から、スタンダードな専門用語になっている言葉もあります。「KPI/KGI」「セグメンテーション」あたりはかなり一般化していると判断して良いのかもしれません。
 
―――今後も「人材育成プログラム」を作成する上での「気づき」や「課題」について研究会レポートという形で共有できればと思います。

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