【レポート】2020年度総会、研究発表会ダイジェスト

(事務局・遠藤秀則)

2020年5月14日、日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)の総会&研究発表会が、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンライン形式で開催された。第1部はJDMC2020年度総会、第2部は研究会とエンジニアの会の発表がありダイジェストで紹介する

第一部 JDMC2020年度通常総会

(開会)

栗島聡会長の開催の挨拶から総会が始まった。

「本日はご多用のところ多数ご参加いただき誠にありがとうございます。またコロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインの総会とさせていただきましたことをご理解いただければと思います。昨年は会員制度を変更するなど様々な取り組みを行ってまいりましたが、おかげさまで会員数は、正会員、準会員を含め200を超える会員数となりました。研究会あるいはエンジニアの会、若手の会といったコミュニティの活動など様々な取り組みを積極的に実施いただいています。今後も、こうした形でデータマネージメントの普及促進に向けてコンソーシアムを盛り上げていきたいと思います。また、今年3月の年次カンファレンスもオンラインで実施しましたが、こちらも多数参加いただきましたことをお伝えいたします。これからも、情報発信の仕方や研究会の進め方などについて検討していきたいと思います。この観点から、今年度は、ストリーミング配信の拠点となる「JDMC スタジオ」を設けて、情報発信の基盤強化を進めたいと思っております。今後とも本コンソーシアムの活動へのご支援をよろしくお願いいたします。」

(議長選任)
定款に従い栗島会長が総会議長に選任され議事が進行された。

(総会成立要件)
大西事務局長からオンラインでの出席議決権39個、委任状12個、計51個の議決権が確認され、総議決権の総数55個の1/2を充足しており、定款に基づき本総会は成立することを確認した旨の報告があった。

(議案)
出席者に事前送付した議案書をオンラインにて共有しながら、議案書に沿って議事に入った。

・第1号議案 2019年度事業報告承認の件
・第2号議案 2019年度収支決算及び監査報告承認の件
・第3号議案 理事・監事承認の件
・第4号議案 2020年度事業計画承認の件
・第5号議案 2020年度収支予算書承認の件

各議案について、議事内容について大西事務局長から説明、第2号議案に関しては山本監事より監査結果の報告があった。質疑がないことを確認したのち、各議案は一括して承認された。

(新任理事紹介)
新任理事の紹介があり、ご挨拶をいただいた。

・青柳一郎氏
富士通株式会社 DXプラットフォーム事業本部 本部長

・河本倫志氏
エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
エンタープライズビジネス事業本部BigDataソリューション部 部長

・櫻井貴之氏
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役員 CDO 兼 経営情報統括部長

・森弘之氏
JFEシステムズ株式会社 執行役員 製鉄所システムプロジェクト サブリーダー

 

第二部 研究会、エンジニアの会 活動紹介

各研究会のリーダー/代表者から研究会活動概要の紹介があった。

1 データマーケティング部会
1-1 CRM 研究会 逸見氏(オムニチャネルコンサルタント)
顧客行動などの顧客起点のデータをマネジメントするフレームの作成を進めていく。
ワークだけでなく講演公演、他コミュニティとの交流なども行うようにしたい。

 

1-2 マーケティングシステム活用研究会 石田氏(ECマーケティング人財育成)
前期の青山学院大学大学院講義実施を受けて、今季は企業向けにデータ活用人材の人材育成プログラムを作成する。データを活用しマーケティングを回していく組織を醸成していきたい。

 

1-3 AI -データ活用のためのコンプライアンス研究会 佐藤氏(SBI ホールディングス)
昨年度整理したデータ活用におけるコンプライアンスの実務上の重要ポイントを深掘りするとともに、倫理についてもチャレンジしていきたい。既存の法令などを勉強するというスタイルではなく、法律でまだ決まっていないが企業にとって重要で実践的となる内容を議論していく。

 

2 データマネジメント基礎と価値 秋田氏(NECソリューションイノベータ)
本年度はオンラインで進めることとなり、よい機会なので概説書の内容を熟練講師が解説、理解を深めてもらう。またアウトプットをブラッシュアップしていく。ビデオコンテンツを作成したり、横浜国立大学や青山学院大学の講義というのもオンラインで挑戦する予定である。

 

3 MDM とデータガバナンス 水谷氏(ダッソー・システムズ)
当研究会の扱う範囲はデータを作るところまで、活用できるようどうきれいにするかというところまでである。進め方としてはアウトプットを作成することより、メンバーの知識や体験を共有・ディスカッションし、それを自身で各企業に持ち帰る。そのことによりMDMとデータガバナンスへの理解を含め普及させるという取り組みをしている。

 

4 経営におけるデータ活用ガイドの研究 浅羽氏(アシスト)
データ経営のあり方について深掘りし知見を得るデータ型フレームワークに基づいたデータ活用ガイドの策定を行う。 研究会では毎回活発な議論が交わされている。実践的に使えるガイドを目指し、ここで得た知見は自社に持ち帰っていただく。

 

5 データマネジメント実践勉強会 並木氏(アシスト)
デジタルビジネス時代を生き抜くために SECI モデル活用:「その場の空気」が影響す る日本型組織のための知識創造に取り組む。暗黙知を含めたデータマネジメントによる組 織的知識創造プロセスの実践手法を学んでいく。SECIモデルをベースにその場の空気が 影響する日本型組織を対象とする。他の研究会と違い講義やディスカッションだけではなく体感ワークショップを交えて理解を深めるのが特徴である。

 

6 IoT AI 研究会 金井氏(日本テラデータ)
「IoT と AI をビジネスにどう生かすのか」というテーマを追求している。ビジネス観点、アーキテクチャー観点の活動をそれぞれビジネス分科会アーキテクチャー分科会に分かれて行う 。研究会の目的は勉強ではなくIoTとAIをビジネスにどう生かすのかを議論しデータマネジメントがどうであるべきなのか研究していく。スタンスはギブアンドテイク、しかもギブが先の精神で研究活動をしている。

 

コミュニティ活動 エンジニアの会 山田氏(東京海上日動)
昨年度は「実データに触れる」をテーマに会員企業から提供された実データでデータ分 析コンテストを実施、実データに触れる貴重な体験が得られた。今年度は昨年のデータ分 析コンテスト小売データ部門を深掘りしたコンテストを実施する予定である。6月10日の参加説明会からスタートする。

 

冒頭にも記したが、本総会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンライン形式での開催となった。出席の理事、研究会リーダもそれぞれ別の場所から参加、また会員企業の皆様も異なる場所からの参加となったが、議事進行に支障はなくオンライン形式でも総会が執り行えることが実証された。今年度はJDMCにおいても、しばらくの間、対面での活動は実施しないため、まもなく立ち上がるJDMCスタジオをHUBとした様々な形でのオンライン活動を試行、挑戦していくこととしたい。最後に本総会で表彰式典実施予定であった「JDMCデータマネジメント各賞」、「データ分析コンテスト各賞」が3月のデータマネジメント2020カンファレンスに続いて延期となったことをお詫び申し上げます。