【Vol.27】北上真由美氏「BIとマーケティングの架け橋となるために」


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JDMC会員による「リレーコラム」。
メンバーの皆さんそれぞれの経験・知見・想いをリレー形式でつなげていきます。
今回、バトンを受け取ったのは、Yellowfin Japanの北上真由美さんです。
 

BIとマーケティングの架け橋となるために

 
 皆さま、はじめまして。Yellowfin Japan株式会社の北上と申します。私たちは業務開始からまだ7カ月のベンチャー企業ですが、2015年4月からJDMCの会員に入会いたしました。当社はBIツール「Yellowfin(イエローフィン)」を販売するベンダーで、私はマーケティングを担当しております。
 
 最近のBIの傾向として、従来の重厚なBIに比べて導入しやすく、現場のユーザーでも使える「データディスカバリー(データを探索する)」ツールがトレンドとなっています。私たちの製品もそこに属するのですが、データベースの中身を知らなくてもレポートを作れる仕組みを持ったBIが増えた今では、購入を検討するのは経営者サイドではなく、実際に使ってみたいと思う現場のプレイヤーからお話をいただく機会が多くなりました。
 
 よって、どのBIベンダーも「現場が使える」「簡単に使える」というアプローチをとり、マーケティングや企画の方を対象にしたコンテンツが多いです。ただ、今あるデータを管理し、ゴリゴリと活用していこうと感じているマーケティング担当の方のほとんどは、まず「マーケティングオートメーション(MA)」を思い浮かばれるのではないでしょうか。
 
 MAはデータ活用の1手段です。しかし基本的にはCRMからのデータを使って行う手段であり、その先のあらゆるデータを掛け合わせて気づきを得るという、BIの概念自体をまだまだ知らない方もいらっしゃると思います。
 
 ですが、多くのBIベンダーは「マーケティングデータ活用のために」と謳っていて、「なぜ、そのような言い方をするのだろう?」とずっと疑問に思っていました。もっとBIを身近に、感覚的にわかるようなメッセージをしていかなければ、多くのユーザーに届かないのではないでしょうか。そのためには、まずはグローバル企業におけるマーケティングと、日本企業でのマーケティングの違いを理解しなければならないのではと感じました。
 
 日本でマーケティングと言うと、1つではなくいろいろな意味を含むと思います。市場調査もマーケティング、セミナーを企画運営するのもマーケティング、製品のカタログや広告を作るのもマーケティングです。広報とマーケティングの境目がない企業もあります。「製品の売り」につながるまでの橋渡しとなるアクション・コンテンツを提供するのが「マーケティング」と言われていることが多いのです。
 
 ここからは私個人の見解ですが、本来マーケティングとはお客様に対し価値を提供するもの。つまりコンテンツを完成することがゴールではなく、アクションやコンテンツを用意し、そこにITとコミュニケーションを絡めて情報を提供する。その結果がどうだったかをITを使って収集、分析を行う必要があると思っています。その活動に最適なツールとしてBIがあって、そのツールを使えばまた新しい視点で分析ができるということを伝えていくことはきわめて重要と考えます。
 
 もっと、日本のマーケティング担当者がデータを使ってたくさんの気づきを得られるように。ひいては日本の市場活性化につながるように――。このような目標を掲げて活動をしていきたいと思います。もし同じようにマーケティングにおけるデータ活用の活性化を考えられている方がいらっしゃったら、ぜひいろんなご意見・お話を聞かせていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
kitakamisan北上 真由美(きたかみ・まゆみ)

Yellowfin Japan株式会社マーケティングマネージャー。日本ポラロイドグループでB2C向けパッケージ製品のサポート、マーケティングとして勤務した後、2006年、京セラ丸善システムインテグレーションに入社。B2B向け広報・マーケティングを担当、2014年より現職。7歳と4歳の2児の母でもある。