日本データマネージメント・コンソーシアム

会員コラム

【Vol.94】マクニカ 荒嶋さん、 データは社内を横断できる「共通言語」──新人データスチュワードが得た気付き

JDMC会員による「リレーコラム」。
メンバーの皆さんそれぞれの経験・知見・想いをリレー形式でつなげていきます。
今回、バトンを受け取ったのは、株式会社マクニカ 荒嶋 万理奈さんです。


JDMC会員の皆さま、はじめまして。株式会社マクニカの荒嶋と申します。

マクニカは、世界最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商材に技術的付加価値を加えて提供する「VAD(Value Added Distributor)」を主力事業とする、商社にカテゴライズされる企業です。

従来の強みである、グローバルにおける最先端テクノロジーの目利き力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットの分野でビジネスを展開しています。 近年では社会課題と向き合い、ニーズに合わせて先進技術を提供するお客さま伴走型の「サービス・ソリューションプロバイダ」としての将来像を掲げております。

データという共通言語を使い、適切で円滑な意思決定を促進する

私の所属するデータマネジメント&アナリティクス室は、MA(Marketing Automation)ツールのデータマネジメントを行い、それに関連するデータの可視化や分析、データ活用促進のための活動を行っています。

2021年度に新卒入社した身で5月新設の部署配属となり、“何事も一から”という状態で経験を積んでいる中で、得たものを考えてみました。

まず、「データは共通言語である」という意識です。商材が多岐にわたるのがマクニカの特長の一つですが、その分部署ごと、つまり、部分最適での施策実行やデータ管理が増えてしまうという側面もありました。

全社としてお客さまの課題解決に努めるには、部署・職種・立場関係なく、同じ方向を見る必要があります。そのときに役に立つのはデータです。

同じデータを見て会話する、立てた仮説の検証をする、分析結果から気付きを得る。データという共通言語を使って、適切で円滑な意思決定を促進するのが、あらゆる効果の最大化につながると考えています。

私がデータマネジメント&アナリティクス室に配属後、最初に行った業務は、MAのデータベースにおけるデータクレンジングでした。会社名を調べ続け、名寄せを行い、職種や役職の分類基準を作成しました。どんなデータがあるのか確認し、それが必要なのかを考え、各担当の方が見たいデータを見たいときに見られる状態を目指して、今もメンテナンスを行っています。

次にBI化です。マーケティング領域において、各種情報の可視化はとても大事なことだと認識しています。社会経験が少ない中で多様な方の視点を想像するのは難しく、始めは先輩方のアウトプットから学ぶばかりでしたが、どんなことが社内の課題になっているのかを考えることが一歩だと感じ、部門横断のコミュニケーションを増やしました。 現在、メールのパフォーマンスやリード情報の推移をまとめたレポートを更新し、適宜リクエストに応えながら業務を進めています。


現場の方々とのやりとりで、自分と組織の成長を感じる

このような業務を通じ、「共通言語」としてのデータの有用性を感じてきましたが、特にそれを感じるのは、現場の皆さんから意見をいただくときです。

マクニカでは「社内ユーザ会」と称して月に一度、MAツールのユーザ向けの情報共有や意見交換会を設けています。これは私の入社前から続いているものなのですが、最近は議論の幅がだんだんと広くなってきており、データを共通言語として会話ができるようになったことが理由の一つではないかと考えています。

私自身もまた、今ではBIを基にターゲットを練ったり、データの中身についてご相談やご指摘を受けたりと、入社時より知見が増えました。データドリブンなやり取りができる組織へと成長する過程に身を置けるのは、貴重な経験です。

まだまだ未熟ではありますが、引き続き学んでいきながらデータ活用に貢献できるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。


荒嶋 万理奈(あらしま まりな)

株式会社マクニカ
コーポレートマーケティング統括部
データマネジメント&アナリティクス室

2021年入社以来、主にデータスチュワードとして従事。

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