日本データマネージメント・コンソーシアム

会員コラム

【Vol.91】NTTドコモ 國部さん、 日々現場の数字に追われるだけの「データウォッチャー」から、一歩踏み出すために

JDMC会員による「リレーコラム」。
メンバーの皆さんそれぞれの経験・知見・想いをリレー形式でつなげていきます。
今回、バトンを受け取ったのは、株式会社NTTドコモ 國部 仁志さんです。

JDMCの皆さま、はじめまして。株式会社NTTドコモ中国支社の國部(こくぶ)と申します。

私は現在、ドコモが提供する共通ポイントプログラムである「dポイント」やバーコード決済「d払い」の加盟店様開拓を担当しています。さまざまな業種の企業様と会話の中でも、「データ活用」「DX」というのは、いかなるビジネスシーンにおいても基軸となっていることを実感しています。

これまで社内のさまざまな部門を渡り歩いてきましたが、今回のコラムでは、その経験を通じて大切にしてきた「データとの付き合い方」、特に「慣れない領域で初めて仕事をするとき」にどんなことを意識しているのかをご紹介いたします。

出てきた数字を受け入れるのではなく、とにかく興味を持って「触って」みる

デジタル技術の進化により、多くの重要指標やそれに関わるデータが「自動的」に、しかも「適切な集計・可視化」が施されて提供される環境が整ってきています。

人間、このような便利な環境が整うと、ついつい甘えてしまうものです。私自身も、特に忙しい現場に所属していたときは、個々のデータについて深く理解する、考える作業をすることが少なくなり、表面的に理解したつもりのまま、日々の業務に忙殺されていました。

特に代理店販売管理の部門に従事していた当時は、日々流れてくる販売実績の数字そのまま担当店舗に伝達し、「何とか売上を向上できないか?」と店長様と一緒に頭をひねっても、なかなか答えに至らないことがしばしば。

考えてみれば当たり前のことですが、実績のデータだけを材料に考えても大した効果は出ません。さまざまな観点で分解、分析した結果を基に議論することが課題解決の第一歩なのだと気付きました。

この経験から、集計され、整った「きれい」なデータであっても、あえて自分でローデータなどを抽出し、自ら集計してみて「答え合わせをする」という作業を行うようにしています。例えば、

・BIツールで提供されているデータであれば、軸を変えてみたり、可能な限り過去からの推移を抽出してみたり

・Excelで提供されている数字であれば、複雑な数式を解読してみたり、他のシートやBIツールで抽出した数字とかけ合わせてみたり

こうすることで、未知の領域の業務に関する理解を加速させることができます。そして、日々確認をしている数字に「違和感」があった時には、何となく「あ、こんな要素が原因で、数字がおかしくなったのではないかな?」と予測が立ち、課題にいち早く気付けるようになるのです。


知りたいデータに「秒」でアクセス──ブックマークはデータへのリンクだらけ

しかし、いざ興味を持って「こんな数字をとって、触ってみたい」と思っても、目的のデータがすぐに手に入らないこともしばしばあります。「主管部の担当者に問い合わせて、初めて出てくるExcelデータ」など、データの所在が散らばっており、苦労することも多いのではないでしょうか。

そこで「まずは触ってみる」と同時に「すぐ触れるように、どこになにがあるかを理解・整理しておく」ことをするようになりました。

ファイル共有サーバを隅から隅まで掘り起こし、関連のあるフォルダは片っ端からリンクをブックマーク。一度たどり着いたデータは、その次からは「秒」でアクセスできる環境を整えています。

また、BIツールで集計したフォーマットの保存機能を活用し、一度作った数字は、次から「秒」で再現できるようにもしています。

手軽に目的のデータにアクセスできるようになったことで、興味を持った瞬間に課題解決の糸口にたどり着ける、つまり「熱いうちに鉄が打てる」ようになりました。その結果、データの分析、つまり深い洞察をするための時間を効率的に作ることができ、それを習慣化できるようになったのです。

自分の手を動かさなければ、「データウォッチャー」から卒業できない

データというのは、それ単体だとただの数字でしかありません。可視化されたデータをもう一歩深く理解するためには、あまり難しく考えずに「まずは興味を持って、自分で手を動かしてみる」ことを継続することに尽きます。

地味な作業に思えるかもしれませんが、それを続けていくことで、ふとした「異変」や分析しなければならない「問い」に気付けるように、ひいては、そういった気付きを得やすい集計・可視化の手法を身に付けることができるでしょう。

JDMC会員の皆さまにおかれましては、ご自身の環境において、社員の皆にデータをビジネスに活用してもらうための「熱いうちに鉄が打てる」環境が整っているか、いま一度思い返していただければ幸いです。


國部 仁志(こくぶ ひとし)

株式会社NTTドコモ中国支社 営業部
スマートライフ推進 カスタマサクセス担当

2003年入社以降、法人営業部門→iモードサービス・ポータル企画運用開発部門→代理店営業部門→経営企画部門など。ドコモ内の幅広い業務領域の部門を渡り歩き、現在はdポイント・d払いのパートナー営業業務に従事。

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