「データでマネジメントする」ための体系化にチャレンジするコミュニティ。2022年度の主要な検討テーマとしては、経験則等も含めた現場主導のイノベーションのためのデータマネジメント(データクラフト)を取り上げる。ドラッカーやミンツバーグなどのマネジメント体系、マーケティング・経営戦略論、組織学習論などをデータ視点で統合し、再体系化することを目指す。活動の特徴は、暗黙知など人間系のデータ・日本型組織特性などを含めて総合的に検討していくこと。前提知識の基礎編としては、データ獲得・利活用のための各種理論・手法の概要紹介。応用編としては「組織のサイロ化」、「イノベーションのジレンマ」など複雑な問題に対応するためのデータマネジメントの概説を実施予定。2022年6月稼働開始予定。
■リーダー
清水 孝光(清水技術士・診断士事務所)
熊谷典夫(千代田工商)
並木雅之(アシスト)
【ご参考:活動計画(仮)】
1)6月 主テーマ説明&データマネジメント基礎(講義主体)
【主テーマ】日本型組織の現場主導のイノベーション(データクラフト)
・トヨタ生産方式のイノベーションとは(TPS理論と実践)
・日本型組織の現場主導のデータサイエンス概要
・日本型現場活動(5S、三現三直)
【データマネジメント基礎】
・「データ」とは何か?「マネジメント」とは何か?「組織」とは何か?
・「データマネジメント」とは何か?孫子の兵法とデータマネジメント。
・データマネジメントの3要素(アート、クラフト、サイエンス)
・「データdeマネジメント」体系の紹介
・競争戦略概要
・競争回避戦略とデータサイエンス
・組織力強化戦略とデータクラフト
・マッキンゼーの7Sモデルとデータアート
2)7月 データクラフト基礎(講義主体)
組織力強化戦略と現場主導のデータマネジメント
・ドラッカーの原理原則と組織力強化戦略
・日本型QC活動における現場主導のデータサイエンス・データクラフト
・SWOT分析、クロスSWOT分析、7Sモデル(人間系データ)
・日本型現場活動(5S、三現三直)
・TPS理論と実践
3)8月 データサイエンス基礎(講義主体)
競争回避戦略のマーケティング理論、経営戦略フレームワークの概説
・ドラッカーの原理原則とSDGS
プロダクトアウト⇒マーケットイン⇒SDGS⇒ドラッカー
・ドメイン3軸定義、5フォース、3C分析等
・マーケティング4P、STP、アンゾフの成長ベクトル等
・(応用)組織のサイロ化とデータマネジメント
・データサイエンスとデータクラフト
4)9月 データアート基礎(講義主体)
・「イノベーションのジレンマ」クリステンセン
優良な巨大企業がなぜ弱小ベンチャーに敗れるのか?
・「キャズム」ジェフリー・ムーア
有望なベンチャー企業の失敗パターン
・「リバース・イノベーション」ゴビンダラジャン
巨大グローバル企業が途上国の地場企業に敗れる理由
・「発想法」「SECIモデル」「組織学習」「U理論」とデータアート
・データアートとデータクラフト
5)10月-翌5月 データクラフト検討