リーダー 石田 麻琴
JDMC研究会1-2「マーケティングシステム活用研究会」は1月までの大学授業の期間を終え、本来の研究会の目的である「人材育成プログラムの作成」についての議論をスタートしました。今回は2020年2月の研究会活動についてのレポートです。
◆大学授業のコンテンツをそのまま移行できるのか
2月上旬に大学授業後はじめての研究会(企画会議扱い)を開催しました。テーマは今回大学授業用に作成したコンテンツを、そのまま「人材育成プログラム」に移行できるのか、「人材育成プログラム」に移行する場合、どの部分に手を入れるのが適当なのかというところです。
今回の研究会ですが、5月下旬の今期研究会のスタート、そして6月上旬からの大学授業プログラム企画から半年以上「大学授業のプログラムを作成、講義をする」という目標をもって進めてきたため、ここから「人材育成プログラムの作成」に突然頭を切り替えるのは難しくもあります。
研究会のメンバーも「大学授業の経験を軸にして改善策を考えればよいのか、それとも大学授業とは離れてプログラムを検討した方が良いのか」と、各々が上手く整理しきれない雰囲気がありました。研究会の進め方として、まず「大学授業プログラムの作成、講義から感じた課題」を「実践度についての課題」「内容についての課題」「全体を通しての課題」「その他の課題」の4つに分け個々人で吐き出すところから始めることにしました。
◆今期の大学授業で感じたこと
研究会メンバーが今期の大学授業で感じた課題として、以下のようなものを挙げてくれました。
【実践度についての課題】
・どちらかというと「学生→社会人→学生」のやりとりがもう1回多かった方が良かった。
・ワークで学生が悩む時間があったときに社会人の関りも事前に考えておくべきだった。
・学生・社会人共に早い段階で最終的な分析データを確認し、授業に入れば、授業内容もそこを考慮した目的やゴール設定ができ、学生もイメージを持って取り組めたと感じた。
【内容についての課題】
・各会のキーセンテンスとつながりをもう少し検討して構成を組めるとつながりを作りやすかったかも。
・デジタルマーケティングによって題材を選んだが、デジタルじゃない方が分かりやすかったかもと思う。店舗で何をどんだけ売るか、など。
・せっかくの対面講義であったが、生徒との会話が少なく感じた。もう少し話を生徒にふっても良かったと思う。
【全体を通しての課題】
・全体を通してどのような結果を目指していたのかを明確化するべきだった。
・初めての試みだったのでこんなもんだと思っていた。最初からもっと割り切って進めるべきだった。ベストを尽くす気持ちが強くて負担になってしまったと思う。
・各回で内容が被っていた、似たようなことを何度も説明してしまっていた。
【その他の課題】
・継続性が一番の課題と思います。
・データサイエンティストの企画・分析・答申の部分に特化したつくりになっているのでデータ活用という形ではもう少し粒度感を変えて汎用性を持たせてあげるべきだと思われる。
・講義当日に関係者が多すぎて気持ち悪い。様子を見たい人は映像での中継にしたらよい。
◆「人材育成プログラムの作成」にいかに繋げていくか
2月下旬の研究会では、上記大学授業を経験しての課題をふまえて、これをいかに「人材育成プログラムの作成」に繋げていくかを議論しました。議論のメインとしてあがったのは、「そもそも大学授業プログラムに加筆/修正すれば人材育成プログラムになるのか」「人材育成プログラムは大学授業プログラムをいったん離れ、別物として構成を練るのが良いのではないか」の2つでした。後者の場合でも、大学授業プログラムはパーツとして活かしていこうと。
今回の研究会の結論として出たのは「人材育成プログラムの目的と対象者、活用されるシーン」を想定した上でどのように作成を進めていくかを考えよう、ということ。研究会の後半で「目的と対象者、活用されるシーン」の叩きをメンバーを議論し、次回3月の研究会で人材育成プログラムの前提を決めていきます。