日本データマネージメント・コンソーシアム

会員コラム

【Vol.8】石川陽一氏「5ヶ月で体重30kg減!私が実践したパーソナル・データマネジメント」

JDMC会員による「リレーコラム」。
メンバーの皆さんそれぞれの経験・知見・想いをリレー形式でつなげていきます。
今回、バトンを受け取ったのは、カブドットコム証券の石川陽一さんです。
 

5ヶ月で体重30kg減!私が実践したパーソナル・データマネジメント


みなさんこんにちは。JDMCでは、運営委員会のソーシャル関連支援と、研究会テーマ1「企業におけるソーシャルデータ活用研究」に参加しています。どうぞよろしくお願いします。
 
このコラムは、私が実践した「パーソナル・データマネジメント」について詳しくお話させていただきたいと思います。2010年5月、初代iPadの発売と同時にその魅力に取り憑かれ、仕事用・個人用と2台を持ち歩き、使い倒しました。いつでもどこでもタブレット活用の私のさまを見て、友人からは「iPadマン」と呼ばれています。
 
「私鉄が動き出したよ!」「半蔵門線は大丈夫」――2011年3月11日の大地震の夜、会社で待機となった深夜に、Googleのリアルタイム検索(現在はサービス停止)に時々刻々と流れてくる数々の情報を頼りに、朝には町田の自宅に着くことができ、「ソーシャルの力ってすごいな」と実感しました。それからは自分でも仕事以外で何か情報発信して、人の役に立つことはできないのかと考え、iPad情報のブログ とFacebookページ を始め、1日も欠かさずに続けています。
 
そうしてガジェットを使いこなしているうちに、思わぬ弊害が出てきました。ガジェットがあまりにも便利で身体や脳での思考を出しきることが少なくなり、身体に不調をきたし、健康診断で思わしくない結果が次から次へと出るようになってしまったのです。「めまいで倒れる」「酷い腰痛、肩こり、首痛」「姿勢が悪くなり猫背、目のかすむ」「行動が遅くなり結果がでない」「ストレスをうまく発散できない」などなど、マイナス事象のオンパレードです。「自身がこんな状態では、『タブレットやスマホの活用をオススメします!』なんてとても言えないな…」そう感じていました。
 
今年の3月末、会社での新たな役割として内部監査を任され、ストレスからか足のむくみが酷くなり、体重があと少しで100kgを超えそうなところまできてしまいました。「また倒れるのか…」と不安になってすぐさま内科医に相談。幸運なことに、脂肪肝以外、血液検査の数値もギリギリセーフでしたが、医師からは「これ以上太ると何が起こるかわからないよ。この脂肪を燃焼させる漢方(防風通聖散)を出してもいいけど、この漢方は運動して汗をかかないと全く効かないからね」と有り難い脅しをいただきました。そんな経緯で「よし、じゃぁいっちょやるか」とダイエットに着手したのです。
 
最初は身体が重くて運動もままならないので、駅までのバスで1つ手前の停留所で降りて歩くというところから始めました。1つずつ歩く距離を長くしていくわけです。そして、毎日体重計に乗って記録することもやりました。その記録が過去ではノートや手書きのグラフだったのですが、iPhoneの「ダイエット」アプリがきれいにグラフにしてくれ、大いに励まされました。
 
2007年に『いつまでもデブと思うなよ』という本がベストセラーになり、「レコーディング・ダイエット」という言葉が定着したとき、スマホやタブレットのような便利なガジェットは存在しませんでした。現代は何と技術が進み便利になったのでしょう!
 
このバス区間のウォーキング程度で4月は3kg減。全区間歩くと45分ほどかかりますが、帰路も歩いてみたり、歩くだけでは退屈だからとスマホでムービーを見たり、少し走ってみたりといろいろ試してみました。評判の高いサムスンの「Galaxy S4」を手にして、標準の歩数計アプリの出来の良さに驚きました。「アップル、負けてるじゃん」と。
 
 NTTドコモの「iBodymo」というアプリもスグレモノです(画面)。自分の歩数が全国では○位で、同じ40代で、東京都で○位かといった情報がリアルタイムに表示され、アバターが励ましてくれます。そして歩いた歩数で料金割引も受けられます。また、体重の他に食事の記録やカロリー表示も可能です。
 
あれこれ試しているうちにこれはと思ったのが、オムロンのスマホ連動機能付きの体重・体組成計です。体重記録をネットで管理できる「WM(わたしムーヴ)」には、体重変化へのアドバイスや全国平均との乖離などをレポートしてくれる機能が付いています。歩数や食事、睡眠などあらゆる定量・定性的なヘルスケア情報が集約される仕組みであり、ビッグデータを存分に活用しているような感じです。
 
ダイエットは一人だけでやっているとなかなか続かないもので、応援があると本当に励みになります。体重計の結果から、メールで定期的なアドバイスや励ましを届けながら目標体重の達成を支援してくれるサービスを活用したり、自分でもFacebookの非公開グループを立ち上げて同じ目的を持った仲間と情報交換したりして継続することができました。食品やカロリーに関する知識もiPadやスマホの電子書籍アプリでかなり詳しくなったことで、うかつな食べ過ぎが減り、コンビニでは商品の成分を必ず見てから買う癖がつきました。
 
最近では、ソフトバンクヘルスケアの活動量計の腕輪を肌身欠かさず装着しています。これのおかげで、夜間しかも嵐の中という悪条件ながら、一人・杖なしで富士山の山頂まで登ることもできました。
 
 
そのようなデータ蓄積やゲーミフィケーションのような生活や行動を続け、リアルとネット両面で交流を重ねていった結果、ダイエットは進みました(画面)。
 
5ヶ月で97kgが67kg(30kg減)、ウェスト102cmが72cm(30cm減)、身体年齢は56歳から28歳(半減)、BMI22になり理想体重
 
を達成することができたのです。健康診断は10月末でまだ受けていませんが、数年来の脂肪肝はなくなり、もしやオールAがとれるのではと、今から期待しています。いったん痩せると、長年悩まされていた肩こりや腰痛がほぼなくなり、太っていることがいろいろな不調につながっていたのだなと実感しています。
 
こうして私はパーソナル・データマネジメントを駆使することで、まるでダイエット広告のような“変身”をそれほど費用もかけずに体現できました。スマホ、タブレット、SNSなど、パーソナルなデータマネジメントもいつでもどこでも簡単にできる今の時代ならではのことではないでしょうか。今回の経験や情報共有の輪が皆さんにも広まるといいなと考えています。ダイエットやアンチエイジングに興味がある方は、Facebookの非公開グループ「iPad&スマホでダイエット」にぜひご参加ください。
 
2020年の東京オリンピックを前に、タブレット・スマホを意識したデバイスやサービスは、人間の健康のためにますます進化し、パーソナルにもエンタープライズにもビッグデータを取り込みながら拡張していくと考えます。健康意識が高く、コンビニのほぼすべての商品にカロリーや成分が記載されるマメな日本人ならではサービスが世界にも響くかもしれません。
 
 
 
石川 陽一(いしかわ よういち) カブドットコム証券株式会社 理事 内部監査室長

1970年生まれ。富山県富山市出身、東京都町田市在住。富山高校、同志社大学卒業。旧・日立西部ソフトウェア(現・日立ソリューションズ)を経て、 1999年6月、カブドットコム証券の前身である日本オンライン証券設立準備会社入社。 開業当初より顧客向けネット証券取引システム及びコールセンターシステム全般に渡る設計・開発・運用等を担当。 2004年6月~2012年6月 執行役。2006年7月~2011年10月 私設取引市場(PTS)の統括責任者として運用管理等に従事。 2013年4月より内部監査室長。JDMCの運営委員会に2012年より参加。 https://facebook.com/ishiayaya
 
 
 
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次回のコラムのバトンを受け取ったのは、遠藤国枝さん(富士通)です。お楽しみに!
 

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