(研究会リーダー・石田麻琴)
JDMC研究会1-2「マーケティングシステム活用研究会」は7月30日に今期の第2回の研究会をオンラインで開催しました。今期のテーマは「データ活用人材の育成プログラムの作成」。企業におけるデータ活用人材を育成して、データ活用ができる組織を醸成するために、どのようなプログラムが必要になるのか。研究会で育成プログラムの作成を進めていきます。
◆第2回のテーマは「コロナ後に必要な人材とは?」
当初、第2回目の研究会の議題テーマとして検討していたのは「自社におけるマーケティング人材育成の取り組みと課題」でした。自社における教育・研修の中で、主にデータを活用したマーケティング人材を育てるために各社がどのようなアプローチをしているのか。まずは各社の取り組みの具体例をワークシートで共有してもらい、グループ分けをしてディスカッションをしたいと考えていました。
しかし、今回のテーマを「コロナ後に必要な人材とは?」としました。それは第1回の研究会のディスカッションにおいて、「コロナ前とコロナ後でそもそも必要な人材の能力が変わってくるのではないか?」という意見が上がったからです。「コロナ後に必要な人材」という視点で、第1回の研究会で挙がった意見をいくつかピックアップしてご紹介します。
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・HUB人材。縦割り組織に横串を通して、課題解決を提案できる人材が必要。
・プロジェクト活動が中心となるのでリーダーシップを発揮できる人材。
・営業やビジネスの視点と、ウェブやデジタルの知見の両方を持ち、コロナ後の環境に適した企画・実施ができる人材。
・マーケの視点を持った営業リーダーが必要。
・チームビルドや、ディスカッションをリードできる人材。
・コミュニケーション能力がこれまで以上に求められる。
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◆まずは「コロナ後のマーケティング環境の変化」から前提を考え直す
上記に紹介した「コロナ後に必要な人材とは?」について深堀りをしていくこと。これが第2回の研究会のテーマになったわけですが、「コロナ後に必要な人材」を考える前に、まずコロナ後において「マーケティングの前提条件」が変わっているのではないかという意見が研究会メンバーから出ました。
こちらは至極当然の意見であり、「コロナ後のマーケティング環境の変化」をまず考えないことには、「コロナ後に必要に人材とは?」について考え、人材育成プログラムに必要になる要素を検討することはできません。第2回の研究会では「コロナ後のマーケティング環境の変化」を中心に、「コロナ後に必要な人材」まで踏み込めたら踏み込むという形で研究会メンバーを2チームに分けディスカッションをおこないました。以下に、意見をピックアップしてご紹介します。
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・オフラインイベントがなくなった。緊急事態宣言解除後は、オンラインかオフラインかの狭間の時期。
・展示会などオンラインの方が楽ではあるし。Zoomなど手軽。一方的に話すと飽きてしまうので、飽きがないように工夫を検討。
・他社事例として、営業の方が自ら動画アップしてデジタルセールスとして配信して、マーケティングにつなげていた、営業とマーケティングの境界線が薄れた。
・営業部隊の方にデジタルマーケティング営業課というところが作成されたりしている。組織がデジタルに合わせて変化してきた。
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また「コロナ後のマーケティング環境の変化」に紐づく「コロナ後に必要な人材」の要素として、オフラインでおこなっていたことをオンラインに企画できるスキル、そしてオンライン独自の企画(表現力×企画トレンド)にアップグレードできるスキルが必要なのではないかという意見が出ました。「コロナ後に必要な人材」についてはまだまだ掘り下げられそうです。
次回第3回の研究会では、コロナ後のマーケティング環境変化と自社の取り組みとして、研究会メンバーから2社に事例を共有いただき、ディスカッション&「人材育成プログラム」の要件、につなげていきます。
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