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JDMCエンジニアの会、2020年度「データ分析コンテスト」入賞者発表

去る2020年2月13日、JDMCエンジニアの会主宰「データ分析コンテスト」の成果発表会を実施しました。金融部門、小売部門のそれぞれに7チーム、計14チームが参加。JDMC会員企業からご提供いただいた実データを元に、参加者自ら考えた様々な視点でデータを分析し、新たなビジネスの法則や相関の発見などに挑戦しました。大賞は参加者による投票とデータ提供会社による協議により決定、各賞についてはデータ提供会社の推薦により決定しました。結果は以下の通り。入賞チームには、3月5日のカンファレンスのE-5セッション(14:20~15:50)にて再度発表してもらう予定です。 表彰式は同日の15:50~16:10に、カンファレンス会場(ホテル雅叙園東京)2Fにて行います。(※コンテスト概要についてこちら

 

総評

テーマ設定に苦労するチームが多かったと思うが、データをよく観察し、各参加チームが独自切り口で仮説設定、ビジュアライズツールによる集計・相関関係の可視化から、Pythonなどを用いた機械学習フレームワークの活用まで、様々な工夫が見られたのは今回のコンテストの特色であった。データ提供企業へ何かしらの「気付き」を提供しようとする創意工夫は、多種多様な企業が集うJDMCならではの成果だと言えよう。(JDMCエンジニアの会リーダー 寺内 潤)

 

受賞者
大賞 金融部門 岡谷光一・濱口憲太・溝口幸宏・東川桂大(東京海上日動システムズ)チーム
大賞 小売部門 鍋倉由樹(SBIホールディングス)・加藤瑠(Bloomin Digital & Strategy)チーム
auカブコム証券賞 金融部門 宮澤英智・中島正統(ぐるなび)チーム
日本気象協会賞 金融部門 岡谷憲二(AGC)チーム
アーガイル賞/トライカンパニー賞 小売部門 佐々木雄亮・寺内潤(マネージメントサービス)・福田紘子(富士通エフサス)
チーム
クレオ賞 小売部門 金石和英(ビジネスエンジニアリング)
JDMCエンジニアの会リーダー賞 小売部門 内田真勝(マクニカネットワークス)

 

推薦コメント

 

■大賞(金融部門)/岡谷光一・濱口憲太・溝口幸宏・東川桂大(東京海上日動システムズ)チーム

”証券会社の手数料収入を増やすことをテーマとして、年齢別・職業別に月ごと・曜日ごとの取引割合を、投資目的を絡めて可視化していく過程はストーリーとして理解しやすくよく纏まっていた。そして、丁寧なデータ分析から見えた傾向を踏まえた上での「月曜ログインボーナス」「取引回数のキリ番サービス」など柔らかい視点での提案が、聴衆の関心を引いたのではないか。(JDMCエンジニアの会リーダー 寺内 潤)”

 

■大賞(小売部門)/鍋倉由樹(SBIホールディングス)・加藤瑠(Bloomin Digital & Strategy)チーム

”様々なデータを組み合わせると分析のストーリーがよりはっきりしてくる。データからツイート、ツイートからYoutubeを連想するひらめきは、AIのような機械的処理では難しい。ひらめきとデータを結合する分析の面白さがあった。人間でなければ出来ないこと、つまり「機械の力を人が活用して分析してる」感じがとても出てました。(JDMCエンジニアの会リーダー 峯岸 勇)”

 

■金融部門:auカブコム証券賞 / 宮澤英智・中島正統(ぐるなび)チーム

”取り組みデータの全体像の特性の見える化から、仮説をハッキリおき、こまめに解剖していく取り組みを短期間に積極的に取り組まれて大変参考になりました。(auカブコム証券 石川)”

 

■金融部門:日本気象協会賞/岡谷憲二(AGC)

”ビッグデータ分析では、エンジニアの「視点(着目点)」、「視野(見る範囲)」「視座(見る立場)」によって結果が変わることが興味深いです。入選のポイントは、ビックウェーブの「視点」で、天文に広げた「視野」で、ツキヨミノミコト(自然法則)の「視座」で株価のビッグデータを分析したことが新たな発見でした。自然と向き合う弊社としては、今後もツキヨミノミコト(自然法則)の「視座」で社会に役立つビッグデータ分析を期待します。(日本気象協会 松本)”

 

■小売部門:アーガイル賞・トライアルカンパニー賞/ 佐々木雄亮・寺内潤(マネージメントサービス)・福田紘子(富士通エフサス) チーム

”ビッグデータ分析では、しばしば仮説通りの当たり前の結論に帰着しがちですが、新たな指標軸を設定して、結論とも言える新しいインサイトまで到達していた点を評価しました。今後は、SNSデータもぜひ分析してみてください。(アーガイル岡安)”

”どのチームも私達とは違う視点で分析されて、甲乙つけるのは難しかったですが、商品の魅力を把握できる可能性のある指標を作られている点を評価させていただきました。(トライアルカンパニー金光)”

 

■小売部門:クレオ賞/金石和英(ビジネスエンジニアリング)

”生活者アンケートの季節に関連する生活行動データから、需要予測を見える化する分析視点を評価しました。購買データ分析において、日常の何気ない生活行動のデータが重要になる事を改めて実感することができました。ありがとうございます。(クレオ 関)”

 

■小売部門・JDMCエンジニアの会リーダー賞/内田真勝(マクニカネットワークス)

小売データを中心に差異がある部分に関して人口や地域情報などのデータを用いて考察を含めた分析を行い、様々な可能性を提示していただきました。また、今後の可能性としてSNSのデータや気象情報を交えた分析、商品にフォーカスした分析など継続して取り組める課題を提起していただきました。ぜひ継続して分析をしていきたいです。(JDMCエンジニアの会リーダー 峯岸 勇)

 

参加者アンケート

・小売データは身近で面白かった。
・同じデータでいろいろな分析ができるのがわかってよかった。特にタウンページさんのデータの使い方は勉強になった。
・各チームの結果から、データの様々な相関関係がみれて、楽しかった。
・色んな分析法を使われていてレベルが高く、勉強になった。
・機械学習のを皆さん有効に使用されていて勉強になりました。ありがとうございました。
・色々な視点があって面白かったです。データ分析難しかったです
・後学の勉強になりました
・みなさんよく理論がまとまっていてすごい。
・店舗条件等変えるだけで、同じテーマの分析でも結果変わってくるものだなあと、改めて思いました。
・様々な指標が出てきて面白かった。
・レベル高く、参考にさせて頂く内容満載でした。
・全く想像できないような視点を見れて良かった。
・小売業の商圏を分析する新たな発見でした。
・各チーム、Tableauの魅せ方が勉強になった。
・面白かったです
・政治など時事の影響が大きく出ていたのが印象的でした。どうやってデータとして扱えばいいのか難しいなと思いました。
・各社の視点が違って面白い。
・いろいろな分析観点があり、勉強になった
・普段注目しないような指標での分析もあり、大変面白かったです
・レベルが高かったです!
・外部データの活用も重要と感じた。株取引の時間データもあると、もっと良かった。
・皆さん様々な視点で分析されていて感心した。
・それぞれ特徴的な見方をしていて、おもしろいと思いました
・とても参考になりました!
・皆さんTableau使いこなしていて、すごいと思いました。
・株と相関や傾向を見出すことは難しいと感じますが、新しい観点や視覚化を学ぶ機会になりました。ありがとうございます。
・新たな発見ということで素晴らしい分析でした。

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