第50回JDMC定例セミナー報告:「アフターコロナでマーケティングが変わる」、「UGC(クチコミ)データ活用で進化する」

(セミナー部会・脇本 康宣)

2020年4月17日開催の第50回定例セミナーは、新型コロナウイルスの影響により全国に緊急事態宣言が発令されている中、JDMC定例セミナー初のWebライブ配信のセミナーとなった。

前半は「アフターコロナでマーケティングが変わる。B to Bの営業スタイル、データ分析、WEB戦略」、後半は「UGC(クチコミ)データ活用で進化する! SNSマーケティング事例紹介」という2つのテーマでご講演いただいた。どちらもホットなテーマであることや、インターネットにつながる環境があれば受講可能ということもあり、136名と大変多くの方々にご参加いただき大盛況であった。

 

講演1:「アフターコロナでマーケティングが変わる。B to Bの営業スタイル、データ分析、WEB戦略」
株式会社ECマーケティング人財育成 代表取締役 石田 麻琴

 

新型コロナウイルスの影響によりビジネスを取り巻く環境が大きく変化している。「ウィズコロナ」や「アフターコロナ」の世界は「ビフォーコロナ」には戻らない可能性が高い。

今後、B to Bの営業スタイルは、不要不急のアポイントや不特定多数の人々が集まるイベント、対面営業は避けられるようになり、今までの営業スタイルを大きく変えていく必要がある。アフターコロナの状況においては、いかに自社のサービスを認知してもらい、お客様から引き合いをいただくかがポイントになる。すなわち「フィールドセールス」から「インサイドセールス」へ大きくシフトしていくことになる。

これを実現するためには以下の3つのポイントがあるという。

・データ活用
・インターネット活用
・製品・サービス開発

本質は「製品・サービス開発」であるが、まずは「データ活用」と「インターネット活用」を進めていくことが必須になる。

「データ活用」はどの企業でも取り組んでいるが、顧客や受注データだけでなく、行動履歴も含めたデータ分析をしっかりやり切って、小さな要望や依頼を他のお客様への営業に活かすような「逆算のマーケティング」を戦略的に実施することが必要である。

また「インターネット活用」は自社の製品やサービスに関してコンテンツを充実させて情報発信していくことや、オンラインのセミナーや商談を行う仕組みを活用していくことが不可欠になる。

今後、B to Bのマーケティングを変えるためのポイントは、「自社のデジタル化に向けた進捗管理」(マクロな流れ)と「日々のマーケティングの運用改善」(ミクロな流れ)を両輪で進め、「やり切る」ことが大切であると石田氏は締めくくった。

これまでも各企業でデータ活用やデジタル化の取り組みはされてきているが、新型コロナウイルスの影響で取り巻く環境が大きく変化している中、「自社のビジネスをどう変化させていくか?」を考えた上で、データ活用と情報発信を加速させていくことの重要性について改めて認識させられた講演であった。

 

講演2:「UGC(クチコミ)データ活用で進化する! SNSマーケティング事例紹介」
アーガイル株式会社 代表取締役社長 岡安 淳司

 

新型コロナウイルスの影響で、企業のマーケティング活動が停滞している反面、テレワークや巣ごもり消費、SNS接触時間は増えており、オンラインでもビジネスが継続できる職種にとってはSNS接触頻度が増加している今、出稿が少ない状況は逆にチャンスである。

スマートフォンの普及によりSNSの利用者が急増している中、ビジネス活用するためにはあらゆる個人や企業と戦うことになる。1億人のコンテンツ市場で勝つためには「ブランドに関する良質なコンテンツの流通量を増やす」ことが重要になるという。

自社のコンテンツの流通量を増やすためには2つの方法がある。

1.自社の公式コンテンツを制作・発信する方法
2.顧客とのコンテンツの共創(UGC)

公式アカウントの投稿よりも、「自然なUGC(クチコミ)が生まれる環境整備に注力することが大事である。なぜなら消費者はUGCを確認しないと行動の最終決断ができない傾向にある。つまりニーズ+公式情報+クチコミが消費行動につながるためである。つまりSNSのUGCを活用することで、マスメディアとは違い特定の顧客に訴求できる。

最後に、活用事例や同社が提供するソリューションなどの紹介があった。ユーザの生の声をSNSから収集し、厳選した素材をWebサイトやデジタルサイネージに載せるといったUGCの具体的な活用イメージが沸く講演だった。受講者の関心が高かったようで、講演終了後に数多くの質問があった。今回のセミナーで用いた会議ツールZoomのチャット機能を活用し、岡安氏にリアルタイムで回答していただけたことで、受講者の理解を深めることができたのではないかと感じた。

※UGC:User Generated Contentsの略で一般ユーザが生成したコンテンツを指す

講演2資料ダウンロード(アーガイル株式会社サイトへ)
https://argyle.jp/download/jdmc/

*JDMC定例セミナーでは、データの活用事例、データマネジメントに関する技術やソリューションを学ぶ場を提供しております。ご興味がある方はぜひご参加ください。

 

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<視聴者アンケート一部ご紹介>

・働き方が変わることでマーケティングが変わるということが良くわかりました。 インターネットとデータを使って、逆算でマーケティングを検討していきたいと思います。
・アフターコロナの営業施策についての動向を理解出来ました。 顧客との信頼関係の上で、リアルとWEB、SNSを活用するヒントになりました。
・今の社会状況に合った内容で良かったです。
・いかに、「お客様からの要望をもらう」か、逆算のマーケティング、営業とマーケティングは同化していく等、とても参考になりました。
・ウィズコロナの真っ只中でのWebinarのやり方はリアルの演出方法とは異なるものに仕上げていくべきとのご指摘にうなずきました。
・他のセミナーでは聞かない時事的な情報だったのため満足です。
・具体的で参考になりました。
・アフターコロナの世界や仕事の在り方を考える機会になった。今までリアルの一部にデジタルがあった世界が、デジタルがリアルに包含される社会に近づくと考えています。
・講義①ではオンライン時代には拡販ツールだけでなく商品から変えていく、が耳に痛くて響いた。
・判りやすい
・大変勉強になりました。 もう少しクセのある表現を期待しておりましたので少し残念 ^_^
・アフターコロナの方がどっちかっていうと色々と戦略的に手を打てるし、無駄打ちが無さそうで、明るい未来に感じました。うちも早くホームページリニューアルしてコンテンツマーケティングしかけます。
・タイムリーなテーマでよかった。
・お察しの通りで、ながら聴講でした。 一般論が多かったかなと思います。
・オンラインセミナーは初めてでしたが、話し方もうまくとても分かりやすかったです。
・なんとなく肌で感じていたフィールドセールスの減少と、インターネットを活用したインサイドセールスについて、客観性を交えた話を聞くことで腹落ち出来た。
・タイトルで勝手に想像してしまっていただけですが、もっと直近のコロナ前後の市場データなど数値を絡めた現状と、先々の予測など具体的にお話しいただけると思ってしまってました。ただ、おっしゃっていることはごもっともだと思います。
・非常に分かりやすく、これから何をしなければならないかが分かりました。ありがとうございました。
・今進めていることの方向性とちょうどあっていた。

・UGCを促すネタ作りが難しいですね。SNSの傾向や施策についての情報は大変役に立ちました。
・大変貴重なSNSの動向をお聞かせいただき参考になりました。ありがとうございました。
・普段SNSを使用しないのでマーケティングに使用するイメージがあまりつきませんでした。 これからそのあたりの勉強をしていきたいと思います。
・面白い内容でした
・顧客囲い込みの有効な施策としてSNSの活用を実践したいと思います。
・SNSを如何に利用してビジネス展開をしていくのかについての具体的活動が聞けて参考になりました。
・具体的で参考になりました。
・Facebookの位置づけを再認識することができました。
・SNSのマーケティングには業務上関わったことがなかったが、twitterを利用した分析がここまでできることに驚いた。
・当社とは業種が異なる事例でしたが、他業種の動向を肌で感じる事ができました。 ありがとうございました。
・そもそもがSNSマーケティングの真髄である、特定の個別のマーケットに対して訴求できるということを改めて認識できただけでも、お聴きできてよかったです。
・自分の担当分野からやや遠いテーマでしたが、SNSに関する認識を新たにしました。
・今ECサイトを構築しマーケティングをやっているので大変参考になりました。
・今回はじめて、定例に参加させていただきました。ありがとうございます!
・オムニチャネルが実際に機能している業界例を披露して頂きたい。
・データマネジメントを導入している企業からの事例紹介(成功、失敗を含め)がある嬉しい。
・今回のようなウェブセミナーは大歓迎です。今後も増やしてください。
・大変勉強になりました。ありがとうございました。
・コロナの中、Webinarを行って頂きありがとうございます。どちらの講演も音声がクリアで聞き取りやすかったです。
・最近参加するようになったので、これからもっとセミナー等のイベントに参加させていただき勉強させていただきたいと思います。