2015年3月12日、JDMC研究会「データマネジメントの基礎概念を定義する研究会」著による「データマネジメント概説書」が Amazon Kindleより発売されました。データマネジメントに関心を持つ、すべてのビジネスパーソン必携の参考書です。ぜひご一読ください。
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“社会におけるデータの重要性が高まる今、本書は組織におけるデータ管理や活用を 促進するための一助として、特に若手IT技術者の方に手に取ってほしい一冊です。JDMC会長 浜口 友一”
(序文より抜粋)「人口減少に伴う国内市場の縮小、東日本大震災に端を発するエネルギー問題、政治の混迷や不安定な金融情勢など、我が国を取り巻く環境はまさに視界不良といえる。そうした中、クラウドやソーシャルメディアなど進化するICTを駆使して企業/組織の付加価値を高めることが、苛烈なグローバル競争に生き残っていくための必要条件といえる。
ICTをビジネスで有効に活用していくためには、情報システムで管理すべき「データ」を明らかにするとともに、それらを適切に登録/流通/蓄積させる必要がある。このデータの不全、例えば信頼性や品質の劣化が企業/組織がデータをビジネスで活用する際にとっての重大な落とし穴になる。少し前の例にはなるが、メディアを賑わせた『二百歳の住民が存命!?』といった住民基本台帳システムのように、どんなに情報システムの構築に投資をしても、その中の“血液”であるデータが適切な状態で維持/管理されていなければ、その活用がままならないばかりか、年金不正受給などの実損害にまでつながることもある。
欧米では、データマネジメントはICTではなくビジネスに係るテーマとして認識されており、事業部門視点、経営視点でのデータ資産の維持と活用の役割を担う人/組織「データスチュワード」を配置することも多い。残念ながら、現状の日本では、データマネジメントは情報システム部門のみが関わるテーマとして位置づけられることもまだ多く、データマネジメントが十分に浸透するにはもう少し時間がかかりそうである。
この日本の取り組みの弱さの大きな原因のひとつに、『データマネジメントの概念の認知度が低いこと』があげられる。この状況を脱却するには、最初にその普及/促進が必要である。
また、ひとくくりで「データマネジメント」といってもその領域は膨大であり、全体を理解し共通認識を持つことは難しい。いざ具体的にスコープ定義や現状把握/整理などを進めようとすると、計画立案自体が困難になることも多い。
こうした背景、問題意識に立脚し、一般社団法人日本データマネジメント・コンソーシアム(以下「JDMC」)の『データマネジメントの基礎概念を定義する研究会』により、本書は執筆された。
*目次
本書執筆の背景と問題意識
本書の狙い
関連資料体系
1 データマネジメント概説
1-1 データマネジメントとは
データマネジメントとは何か
必要と背景
目的と活動
基本概念(データ品質とデータガバナンス)
1-2 データマネジメントにより実現すること
例1:事業活動の見える化/KPI 管理
例2:MDM(マスタデータマネジメント)
例3:その他の例(社会的な波及)
1-3 データマネジメント実現の難しさ
1-4 経営資源管理としてのデータマネジメント実現のために
1-5 データマネジメントに関する技術動向
技術動向とツール
標準化動向と本書の関係
トレンドキーワード
2 データマネジメントの全体像
2-1 データマネジメントライフサイクル
2-2 データマネジメント構成要素体系
3 データマネジメント構成要素詳細
4 付録
4-1 用語説明
4-2 今後の改版予定
4-3 参考文献
4-4 執筆者
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