いまやDXが常識となり、データを主軸にビジネス活動をデザインしなければならなく、AIの組み込みも標準になりつつあります。一方、そこに倫理的課題が多発しています。法には抵触しないが問題になったデータ活用の事例の数々です。データの統合や加工で生じる派生データについては法整備が追いついておらず、問題事例が発生してから対処するための法令が整備される状況が繰り返されている状況です。このような問題の要因を、本研究会では「つまずきポイント」と呼んで整理してきました。「つまずきポイント」を見つけるには、法令遵守だけにとどまらない、より広い倫理的観点に基づいた方法論が必要です。問題につながる「つまずきポイント」を事前に見つけるため研究成果について発表します。 また、セミナーの前半は、当分野の第一人者である弁護士・福岡真之介先生による講演「AI・データ活用における倫理上の問題のポイント」を予定しています。セミナー対象者をご確認の上どうぞご参加ください。
実施概要
開催日:2021年7月29日(木)17:00~19:00/オンライン
プログラム:
17:00-17:50(50分) | 講演「AI・データ活用における倫理上の問題のポイント」
西村あさひ法律事務所 |
17:50-18:40(50分) | 研究発表「データ活用が引き起こす問題を未然に防ぐ」
JDMCの「AI・データ活用のためのコンプライアンス研究会」では、法令遵守にとどまらない、より広い倫理的観点から、こういった「つまずきポイント」を事前に見つけるため研究を進めてきました。具体的には、個人情報保護とAI/データ活用における実務上の重要ポイントの全体像を下敷きとして、問題点に係る項目を倫理観点で洗い出したうえで体系的に整理し、問題となりうるポイントを事前に抽出できるようにしたチェックリストを開発しました。本発表では、その解説をするとともに、モデル事例を使って「つまずきポイント」を抽出できることを示します。 SBIホールディングス株式会社 日本電気株式会社 マクニカネットワークス株式会社 |
18:40-19:00(20分) | 質疑応答 |
■対象者:
企業・団体において、AIやパーソナルデータ(個人情報を含む)を取り扱う事業に関わる担当者の方、および、それらの事業に向けた専門的な助言やソリューションを提供している方。