2020年11月6日(金) 16:00~17:10
テーマ「データ駆動型カイゼンによる
既存システムの大幅なスリム化とDXへの道筋」
トヨタシステムズは、トヨタ自動車の基幹系システムを担当していたトヨタコミュニケーションシステム、ネットワークを担当していたトヨタデジタルクルーズ、グループ会社のシステム担当のトヨタケーラムの3社を統合し、2019年1月に設立。トヨタグループのIT戦略全般を担っています。
同社 小野里樹氏が今回取り組んだのが、約600万行のプログラムコードからなる老朽システムの刷新です。小野氏はトヨタ生産方式にある「造り過ぎのムダ」が情報システムにも応用できると考え大胆なスリム化に着手しました。
スリム化というと、どうしてもアプリケーション資産(機能)のスリム化を進めてしまう為に、「データの同期がとれなくなった」、「過去のデータが見えなくなった」などのトラブルに遭遇し、失敗するケースをよく耳にします。
入社以来、部品表システムと上流工程検討に関わってきた小野氏が選んだアプローチは、「データ」を起点としたスリム化です。そこに、データモデリングの専門家 富士通の鈴木庸介氏が加わりました。
・古いデータや使用頻度の低いデータをなくす
・標準化されていないデータをかえる
・重複しているデータを減らす
データモデリングとデータプロファイリングの技術を駆使すると、複雑にからみあったアプリケーション(機能)や業務が見えてきて、データを起点に業務と機能を「なくす」、「かえる」、「減らす」 ことに辿り着きます。 更にそこから、5年後のあるべき姿、近未来を描くことに挑戦しています。
詳細をぜひご視聴ください。第1部は小野氏と鈴木氏によるリレー講演、続く第2部は、JDMC研究員の水谷哲氏を迎えて鼎談します。
データマネジメントの真骨頂ともいえる事例です、お聞き逃しなく!!
<主なトピックス>
- 第一部・リレー講演(35分)
・活動背景
・データアプローチによるシステムスリム化
~トヨタ生産方式(TPS)による「造り過ぎのムダ」とり
・データモデルを活用した段階開発
~TPS「ジャストインタイム ‐小ロット化」
・DXへの道筋
・スリム化とデータの関係
・データの見える化のタイミング
・データマネジメントの視点からの意義
・気づきとまとめ - 第二部・鼎談(35分)
・なぜ出来たのか、成功ヒストリー
・データモデリングの威力
・なぜこれまでITでは出来なかった「トヨタ生産方式」(光と影)
・将来に向けて
講師
(敬称略)
- 小野 里樹
株式会社トヨタシステムズ
製品情報管理本部 設計管理IT部 工程・用品GGM - 鈴木 庸介
富士通株式会社
サービステクノロジー本部
システム技術統括部
JDMC MDM研究会メンバー - 水谷 哲
JDMC研究員
ダッソー・システムズ株式会社 Center of Excellence
ソリューションコンサルタント
JDMC MDM研究会リーダー
配信日
2020年11月6日(金) 16:00-17:10 JDMC YouTube プレミア公開
対象
JDMC会員およびご招待