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Hadoop Distribution の向かう方向性 ~テーマ2「最新技術の研究と適用事例の考察」第1回オープン研究会より

KSKアナリティクスの中山です。今回、“JDMCオープン研究会 ~テーマ2 最新技術の研究と適用事例の考察第1回”に参加させて頂きました。


JDMCでは年間メンバー制の各研究会がテーマを持って活動していますが、こちらはオープン研究会ということでメンバ以外にも広く情報提供いただける会の2014年度初回開催となります。

昨年度もNoSQL、BI、DWH製品と3回出席させて頂き大変勉強になりましたが、今回は“Hadoop Distribution の向かう方向性”というテーマでHadoopディストリビューションを提供する3社様による各45分のプレゼンと10分程度のQ&A。以下に簡単にまとめてみました。

Pivotalの特徴はDWH用カラムナーRDBであるGreenplumの技術を取り入れた高速のHAWQと呼ぶSQL on Hadoop。料金体系はコア数課金のサブスクリプションで、GreenplumDBやHAWQ以外にもPivotalHD,SQLFireなども使用もできるとのことです。

HortonworksはHadoopコミッター47名を擁し、開発したものはすべてApacheにコントリビュートするという完全なオープンソース。ベンダーロックインが一切なく、最高レベルの技術者によるサポートやサービスを行うというビジネスモデルとのことです。ロードマップではYARN強化のHDP2.2が11月にリリース予定です。

MapRはエンタープライズにフォーカスし企業の事例を多く紹介され、NFSやJDBC/ODBC接続により既存アプリケーションとの親和性も高いようです。破壊的な新しい技術とコストが採用へのモチベーションとなり、HDFS、JVMを介さないシンプルで高速、スケールしやすいディストリビューションです。次世代DWHのロードマップではApacheDrillとHadoopの連携を提示されました。

3社それぞれ特徴が明確で、ともにHadoopを広げようという力強さを感じることが出来ました。各社ビジネスが大きく伸びており製品計画もアグレッシブです。5年後には全世界のデータの50%がHadoopの上で構築されているだろうというお話しもあり、ウォルマート等のビックデータ活用ユーザー企業事例も参考になりました。

講演されたベンダー3社様ならびに企画運営されている研究会リーダーの岡下様に感謝致します。類似技術を提供する複数ベンダーから近い距離で同時にお話しが聞けるなかなかない機会ですので、次回以降もJDMC会員の皆様に参加をお奨めします。

株式会社KSKアナリティクス
セールス&マーケティング本部 中山久司

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