日本データマネージメント・コンソーシアム

2013年度研究会


テーマ1: 企業におけるソーシャルデータ活用研究

消費者のソーシャルメディアへの関与増加に伴い、様々な企業活動でソーシャルメディアを 活用する動きが活発化している。ソーシャルメディアを活用した、商品企画、プロモーション、販売推進、サービス・サポート、ブランディングなどの戦略が企 業の競争優位を左右するまでになってきている。当研究会は、「企業競争力強化および顧客接点強化のためのWebやソーシャルメディアのあり方」を探求し、 企業にとっての「情報収集力、分析力、発信力の強化」を目指して、先進事例を調査し、どのような活用シーンや活用形態があるのかなどを体系化し、日本企業 全体の競争力強化に貢献することを目的とする。

[適用分野]

マーケティング、販売推進、商品企画、広報、ブランディング、顧客サービス・サポート

[ITキーワード]

ソーシャルメディア、オウンドメディア、ペイドメディア、ソーシャルデータ活用、ビッグデータ

◎リーダ(L)・サブリーダ(S)

L 菅野雄二(カシオ計算機)

S 森田 功(富士通)


テーマ2: 最新技術の研究と適用事例の考察

本研究会では、データに関わる最新技術の動向と企業における採用状況、適用効果について研究します。研究対象としては、インメモリDB、D/Wアプライアンス、BI、データ仮想化技術、NoSQL/データグリッド、ソフトウェア・デファインド・ストレージなどの技術動向、製品の種類、国内外での適用事例、効果について情報を収集し整理します。活動では、対象技術を提供しているベンダーに協力を依頼し、それぞれの技術、ソリューションをまとめ研究します。

[適用分野]

全業務対象

[ITキーワード]

インメモリDB、D/Wアプライアンス、BI、データ仮想化技術、NoSQL/データグリッド、ソフトウェア・デファインド・ストレージ

◎リーダ・サブリーダ

L 岡下 浩明(レッドハット)

S 並木 正之(Tableau Japan)


テーマ3: 海外先進事例に学ぶ行政データマネジメント研究 

政府や行政機関が収集・保有するデータを適切に活用し、住民ニーズに即した行政サービスの実現、社会インフラ整備、新産業の育成に生かすオープンデータの推進が、諸外国で始まっている。我が国でも注目されるが、その前提となるデータ流通の基盤やルール、データマネジメント体制の確立に、全体最適という戦略的視点が不可欠である。諸外国の事例を検証しながら、日本の行政データマネジメントにおける課題とあるべき姿を探る。

[適用分野]

地方自治体、政府省庁、公共サービス、公民連携(PPP)

[ITキーワード]

MDM、ETL/EAI、オープンデータ、データガバナンス、OSS、クラウドコンピューティング

[募集メンバー]

行政データのオーナー、プロバイダ、ユーザ(個人・企業)の皆様

◎リーダ・サブリーダ

L 柏崎吉一(エクリュ)

S 木内里美(オラン)


テーマ4: MDMの価値と進め方研究

経営における情報の価値は、戦略的、戦術的、日常的な意思決定への貢献である。しかし人間が膨大なデータの「意味を把握」できなくなったとき、情報価値は頭打ちとなる。あらゆるシステム投資の効果を弱めてしまう。MDMはシステムの力で「意味を把握」し、あるべき情報価値を発揮するカギである。当研究会はMDMによる価値向上および現実的な達成方法を研究する。昨年度の商品マスタ研究を発展させ、実践・実証につなげる。

[適用分野]

PLM、SCM、PIM、CRM

[ITキーワード]

MDM、ETL、EAI、PIM、データモデリング、BI、DWH、データ連携基盤

◎リーダ・サブリーダ

L 水谷 哲(富士通)

S 矢ヶ崎 知樹(NTTデータ)


テーマ5:今こそ見直そう、データ(見える化)経営のあり方

多くの企業では管理・財務会計データと販売・生産といった日々のトランザクションデータ は分かれて存在している。意思決定の高度化を実現するためには、経営レベルの目標値と現場レベルの実績値、この両者の定義・紐つけをスピーディ、タイムリーに行い、PDCAを回す必要(変化対応力の強化)がある。TOPから現場までデータ主導の経営管理のあり方を探る。

[適用分野]

経営管理、業績評価、ビジネスパフォーマンス管理

[ITキーワード]

BI、BSC、BPM、経営ダッシュボード

◎リーダ(L)

L 池田義幸(富士通総研)/ 山田文彦(東京海上日動システムズ)


テーマ6: 顧客行動分析による新たなマーケティングアプローチとは

B to CにおけるPOSデータやWebデータの活用は既に多くの企業で行われている。しかしながら、顧客の獲得、真の顧客サービスの向上を行うためには、“活用やその元となるデータを運用するノウハウ”を高めていかなければならない。教育や技術、ソースデータ収集・品質維持、効果などの様々な側面で、ユーザの活用に必要な仕掛け、スキル・ノウハウ向上のあり方を研究する。

[適用分野]

マーチャンダイジング、マーケティング、販売促進

[ITキーワード]

MDM、BI、ビッグデータ、D/Wアプライアンス

◎リーダ・サブリーダ

L 佐藤市雄(SBIホールディングス)

S 山内康志(楽天) / 白川貴久子(NTTドコモ)

                                       


テーマ7: 情報活用成熟度モデル研究とデータマネジメント実態調査

情報活用成熟度モデルの研究会において過去2年間、顧客データや製品データなどのマネジメントに関わる成熟度を調べるための診断ガイドラインを作成してきた。一方、「データマネジメント実態調査」の研究会では名前の通り、データマネジメントに関わる取り組み実態を調査し、対外的に公表してきた。2013年度は、それぞれの成果を付き合わせ、成熟度診断ガイドラインの高度化、調査項目の高品質化を図る目的で、両研究会を統合
する。診断ガイドラインを調査で裏付けし、調査を診断ガイドラインで定量化する、といったイメージである。

[募集メンバー]

・自社情報活用レベルの向上や、他企業のベンチマークに興味・関心があるユーザ企業の方、MDM、BI、ETL、データガバナンス等に知見を有するITベンダー企業、コンサルティングを中核業務としている方の参加をお願いしたい。

◎リーダ・サブリーダ

L 伊阪哲雄(伊阪コンサルティング事務所)

S 津波古振一郎(NEC) / 藤田大地(インフォテリア)


テーマ8: データマネジメントの基礎概念定義と価値理解

JDMC活動を通じて、データマネジメントへの取り組みにあたりほとんどの会員に共通した障壁が、「経営層にどうやってデータマネジメントの価値を理解してもらえば良いか」であった。今年度は、この難しく、かつ重要なテーマについて、例えば内外の有識者・CIOへのインタビュー等を通じてメンバーの間で議論を深め、冊子としてアウトプットをまとめることを想定している。

そして、これまで2年間「データマネジメントの基礎概念を定義する研究会」として制作してきたアウトプット-『データマネジメント概説書(JDMC版)』、『データマネジメント全体俯瞰図/構成要素(第2版)』、『(データマネジメント実践のための)ケーススタディ』について、より多くの日本企業に広く知っていただくための活動を行っていく。JDMC内外への説明会を開催したり、様々なジャンルのユーザ企業と意見交換する場を持つとともに、そのディスカッションから得た”気づき”、”学び”のフィードバックを受けつつ、アウトプットをブラッシュアップ(進化)させていく。また、広く手に取っていただけるよう、アウトプットの書籍化等も検討していく。

[募集メンバー]

・データマネジメント実践に関して経営層への説明・説得のエッセンスを知りたい、同じ課題意識をもったメンバーとともに学びたいとお考えの方

・『データマネジメント概説書』等のこれまでのアウトプットを理解し、自社に適用させて具体的な実践につなげたい方

・情報活用のための環境整備にはどのような考慮すべき要素が必要かなど、データマネジメントの全体像を把握したい方

※当ワーキンググループでは、利用者視点で実践に使えるアウトプットを生み出していきたいため、特にユーザ企業の方に積極的に参画してほしい。

◎リーダ・サブリーダ

L 大西浩史(リアライズ)

S 北川雅嗣(NTTデータ)

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