日本データマネージメント・コンソーシアム

会員コラム

【Vol.31】「油野達也・51歳、我がデータマネジメント道」

JDMC会員による「リレーコラム」。
メンバーの皆さんそれぞれの経験・知見・想いをリレー形式でつなげていきます。
今回、バトンを受け取ったのは、データビークルの油野達也さんです。
 

油野達也・男・51歳、我がデータマネジメント道

 
みなさんこんにちは。株式会社データビークル代表の油野達也です。

JDMCのみなさんには前職でお世話になりまして、と申しますか組織立ち上げ時点からお手伝いをしておりまして、なんと「JDMC」の名称を考えたのは不肖、この私。この事実を知らない人はモグリだと言いたいところですが、ベンダーは縁の下の力持ちでありたいので知る人ぞ知るで結構でございます。
 
ところが昨年の今頃、50歳を機にうっかり起業することになっちゃいまして、1年間、JDMC活動をお休みしていました。そして今回のカムバックでございます。このトシで独立というとITコンサルタントなどといいながら年金で楽しく暮らすスタイルが多いのですが、超真剣にパッケージを開発しまして7月に完成、現在絶賛発売中です。
 
うーん、このトシなら普通は後5年がまんして外注先に天下ってもう1回退職金もらって孫のオモチャでも買うんでしょうね。起業するにも投資するお金がないくらい計画性がない男なので、残りの人生を投資しております。失敗したらマグロ漁船まったなし、もしくは腎臓が片方ありません(黒冗談)。NTTデータの部長まで拝命していた私が、どうしてこんなことになったのでしょうか(涙)。人生はよくわからないものであります。
 
とにかく、何かデータマネジメントのことを書かないといけないので書きます。あれは2008年の正月のこと。JFEシステムズの谷利専務(当時)に年始の挨拶に伺ったところ「油野君、MDMって知っているか?」と聞かれまして、「それ何ですか? “もうお年玉(MouotoshiDaMa)”の略ですか」とボケたのも懐かしい思い出です。
 
冗談はさておき、Master Data Managementに強い興味、というか新たなビジネスチャンスを見出した私は、なんとその秋にニューヨークで開催されるMDMサミットに参加するといういきなりの暴挙に出ました。「おお、日本人が初めてきたやんけ!」と主宰のアーロン・ゾーンズ氏にパネルディスカッションの冒頭で自己紹介しろと言われ、英語が全然ムリなのに気づいたのはそのときでした。ええ、この計画性のなさにわれながらウットリします。で、Data GovernanceとかData Stewardとか辞書引いても載ってないんですよね。今となっては当たり前ですが、英語が話せないので普通の単語かと思うじゃないですか、Actually。
 
というわけで、そこからデータマネジメントの世界にどっぷり突入してはや8年。その後急逝された谷利専務の遺志を今も胸に抱き、データマネジメントの道を歩いている次第でございます。
 
 
油野達也(ゆの・たつや)
昭和39年兵庫県生まれ、株)NTTデータにて SCAW事業本部営業部長として自社ERPの営業責任者を担当。平成17年にインフォテリア株式会社に転職し、営業本部長・常務執行役員として勤務。常にITソリューション営業の現場で活躍し、ロジカルシンキングと顧客とのリレーションを大切にしながら多数の企業のシステム構築を手がけ、平成26年11月より『統計学が最強の学問である』の著者である西内啓とデータ分析にフォーカスしたサービスを展開すべく株式会社データビークルを起業する。

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